6月2日(水曜)に迫った統一地方選挙を前に、今、韓国政治に
強い「북풍(北風)」が吹いている。
もちろん、それは自然現象としての「風」ではなく、政治力学上の
「風」だ。
ことの始まりは、3月26日、北朝鮮との境界線近くの黄海上で
発生した韓国の哨戒艦「天安号」沈没事件。
「ヲタク」は、この沈没事件について語るべき軍事的な専門知識を、
全く持ち合わせていない。
しかし、5月20日、韓国政府と軍がこの事件を北朝鮮の攻撃に
よるものと断定したことを受け、朝鮮半島で軍事的緊張が高まって
いることは周知の事実だ。
そして、その軍事的緊張や悪化した対北朝鮮感情が、今回の
統一地方選挙で、いわゆる「북풍(北風)」を発生させ、北朝鮮に
強硬な姿勢を取る与党・ハンナラ党に強い追い風として作用しよう
としていることも、また、否めない事実なのである。
4大河川をめぐる大型公共事業の是非問題や米国産牛肉輸入
問題など、この間、くすぶり続けて来た政治的争点は、まさに
この「북풍(北風)」に吹き飛ばされてしまった形だ。
ここでは、そうした政治状況を上手に皮肉った京郷新聞の時事
漫画を翻訳練習させてもらった。
同漫画では、一部に様々な疑念や揶揄まで生じさせている
哨戒艦沈没事件の調査結果とともに、「북풍(北風)」に
吹き飛ばされた牛やパワーショベルがコミカルに描かれている。
さて、この「북풍(北風)」が、今回の統一地方選挙に、はたして
どれくらいの影響を及ぼすのであろうか?
沈没事件の犠牲者たちのご冥福を祈りながらも、今後の成り行きを
しっかり注視して行きたいものだ。
△「今度はサヨクチックなこと書いて
自己満足か?」
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■[김용민의 그림마당]2010년 5월 21일
[キム・ヨンミンの時事漫画] 2010年5月21日
(京郷新聞 5月21日)
※マジックで書かれた魚雷の「1番」は、事件への北朝鮮関与の
証拠とされており、記号「1番」は、選挙時、ハンナラ党
(院内第1党)に付与される番号。(「ヲタク」注)
△「ヲタクさん・・・、おつかれさま」
「今夜は私といっしょに久しぶりに
ビリー・ジョエルでも聴きませんか?」
(終わり)
参加カテゴリ:地域情報(アジア)