K-POPのバラード世界では、まるで女性の声のように細くて高い
声や裏声を駆使しながら、切々と歌いあげるタイプの男性歌手らが、
独自の地歩を築いている。
クラシックで言えば、ちょうど「カウンターテナー」のような存在とでも
言えばよいのだろうか。
彼らの清冽な歌声は、人の心の奥深くに眠っている、何か純粋な
ものを呼び起こしてくれるようで、「ヲタク」も好きだ。
特に、身も心も凍りそうな厳しい冬に似合うK-POPのジャンルなの
かもしれない。
ここでは、조성모(チョ・ソンモ)と조관우(チョ・クァヌ)の二人の
歌手を紹介してみたい。
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■ 가시나무(茨の木) - チョ・ソンモ
心底、穏やかな温(ぬく)もりを欲しながらも、お互いの「棘」に
傷つき傷つけながら、深い孤独を抱えたまま生きていくしかない
人間たちを歌った、悲しくも哲学的な歌である。
■ 떠나지마(行かないで) - チョ・クァヌ
自分の深い愛情を理解しないまま自分の元を去っていこうとする
恋人に、「行かないでほしい」と歌う悲しい曲。
△「なぜ、そんなに悲しい曲ばかり
聴くんですか?」
「今夜は、ヲタクさんを、私のこの胸で暖めて
あげたい・・・。うふ」
(終わり)
参加カテゴリ:地域情報(アジア)