アーティストの尾花賢一さんと芸術人類学者の石倉敏明さんのユニットが提供する、美術とフォークロアと地理と人と歴史などが混然一体となった展示です。
会場内に多摩川が設営され、観覧者は川をさかのぼり、橋を渡ったりしながら、マンガのページのような感じで表現された多摩川ゆかりのあれこれを眺め、読むことになります。
時間と空間、現実と虚構の中に入り込み、多摩川が奥行きと物語性に満ちた何かに思えてきます。
そして最上流には想像もしなかったものが……。
良かったです。もっと早い時期に、もっと時間的ゆとりをもって見に行くべきだったとほぞを嚙みました。