惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

「多摩川ジオントグラフィー」

2024-04-19 21:04:46 | アート・文化
夕方、いつもの散歩の時間に市の文化センターまで出かけ、展示室で「多摩川ジオントグラフィー」を見てきました。
以前から気になっていたのですが、明後日(21日)で終了するというので慌てて。

アーティストの尾花賢一さんと芸術人類学者の石倉敏明さんのユニットが提供する、美術とフォークロアと地理と人と歴史などが混然一体となった展示です。
会場内に多摩川が設営され、観覧者は川をさかのぼり、橋を渡ったりしながら、マンガのページのような感じで表現された多摩川ゆかりのあれこれを眺め、読むことになります。
時間と空間、現実と虚構の中に入り込み、多摩川が奥行きと物語性に満ちた何かに思えてきます。
そして最上流には想像もしなかったものが……。


良かったです。もっと早い時期に、もっと時間的ゆとりをもって見に行くべきだったとほぞを嚙みました。


「筒井康隆笑劇場」

2024-03-09 21:24:08 | アート・文化
今日は、午後、恵比寿にあるシアター・アルファ東京に出かけ、高平哲郎さんが率いる「笑いの実践集団」第一回公演「筒井康隆笑劇場」を観てきました。
筒井さんの短編作品を舞台にかける意欲的試みで「構想(たぶん)10年――高平哲郎が練りに練った企画」です。


一部と二部、それぞれ3作ずつ舞台にかけられていますが、一部のメインとなるのは「乗越駅の刑罰」、二部のメインは「ヒノマル酒場」。どちらも筒井さんの読者なら忘れることのできない名作です。

じっくり感想を書く余裕がないのですが、舞台で人間が演じることで、筒井さんの小説のもつ「毒」、「エグさ」がより強調されていました。
いつまでも元気で美しい竹下景子さん、達者に円熟している小堺一機さんを見るだけでも眼福。筒井康隆ファン必見じゃないでしょうか。今月14日(木)まで。


「本を巡る冒険 3」

2023-01-28 21:35:03 | アート・文化

 午後、自転車で吉祥寺まで。
 6日前(日曜)、自転車不調のため途中で引き返した「YOUCHAN個展・本を巡る冒険 3~本の中の綺羅星たち」へ出かけたのです。今回は無事、行って帰ることができました。

 会場のギャラリー shell 102 へは自転車で30分あまり。
 東八道路を北へ越えて人見街道を三鷹台方面へ走り、途中で井の頭公園通りへ。井の頭橋のたもとを右に入ってどんどんゆくと井の頭線の踏切。そこを渡ると井の頭公園の東端です。
 公園を横切ってさらに北へ500mほど走り、井の頭通りを渡ってすぐが目指す画廊です。

 着くと、中はたくさんの人。知り合いも何人かいました。YOUCHANの絵と人柄を愛する人は多いんですね。

 中央、歓談するYOUCHANさんです。

 今回の個展は、半七やむっつり右門など戦前の名探偵たちがたくさん。それに表紙絵や挿画を手がけたものの数々。
 中に内田百閒の短編集『初稿 冥途』(えでぃしおん うみのほし)があり、「冥途」の最初の形をはじめとする18作品が収録されているのですが、このカバーデザインと挿絵をYOUCHANが担当。どうしても欲しくなり、会場に残っていた1冊を買いました。

 この個展は来週の土曜(2月4日)まで(ただし月・火・水曜はお休み)。お見逃しなきよう。


「マンガ家・つげ義春と調布」展

2023-01-06 20:50:02 | アート・文化

 午後、いつもの散歩の時間よりやや早めに家を出て市の文化会館「たづくり」へ。
 2階北ギャラリーで「マンガ家・つげ義春と調布」展が開かれているので駆け付けました。

 つげさんは1966年、水木しげるさんのアシスタントとして働くためにこの街に引っ越してこられたんですね。以来56年あまり、市内南部、多摩川近くの何か所かに住まわれていらっしゃいます。
 街のあちこちが、多くの作品に反映されています。そのあたりにスポットを当てた今回の展覧会。

 展示内容が素晴らしい。とても素晴らしい。
 「ねじ式」や「無能の人」の原画、つげさん一家のプロフィール、つげさんが市内のあちこちを訪ねる短い動画など、つげ作品と人物を身近に感じられる内容。展示数はそんなに多くないのですが、じっくり見ていると1時間では終わりそうもありません。

 会場内でこのガラスケースだけは撮影可能でした。

 手前から筆洗、鉛筆削りと鉛筆、机の脇にいつも置かれているという薄紫色の石、墨汁、絵の具とパレットが2組、筆とペン。いちばん奥には愛用のカメラが3台。

 つげマンガのキャラクターを描いたTシャツも販売されていました。
 今月22日(日)まで。入場無料。


夜の鬼太郎

2022-12-02 21:12:19 | アート・文化

 午前3時50分起床。
 起きるのが遅くなったらW杯の応援は途中からするしかないなと思っていたのですが、きちんと目覚めました。体内時計、凄い!

 スペイン戦。キックオフからしっかり応援しました。結果はご存知のとおり、2-1で勝利!
 歓喜の朝となりました。
 もうこうなったらどこまでも突っ走って欲しい。「奇跡」じゃないぞ。

 サムライブルーのおかげで、日中はずっと幸せな気分。眠気もいつもと変わりありませんでした(つまり、本を開くと眠くなる)。

 夕方、バイクで隣町シャトレーゼまで樽出し生ワインの買い出し。
 スタンプサーピスを受けるために、スマホのアプリをインストールする必要がありました。今やお店に行く際にはスマホ必須です。

 帰宅してから、近場を散歩。

 布田天神の境内で、水木しげる先生の生誕100年を祝するサンドアートを見ました。

 製作者は保坂俊彦さん。表面には糊を吹き付けているので、しばらくこの形を保てるそうです。展示は今月20日まで。