午後、渋谷のQ-AXシネマにて細田守監督のアニメ『時をかける少女』。
Q-AXシネマは東急本店裏(BUNKAMURA入り口)から道玄坂方面へ少し坂を登ったところにある。ラブホテル街の一画というべきか。不思議な場所に映画館が出来たなという感じを受けました。
設備は新しくて、気持ちがいい。
映画そのものは……いいですなあ。オジさんも、もいっぺん高校生をやりたくなりました。階段を必死で駆け上ったらタイムスリップできるか?
主人公の少女(紺野真琴)と、彼女を取り巻く少年たちの造形がみごとですね。セリフもいい。コミカルで、切なくて。心のときめきが素直に伝わってきます。チアキに「つきあおう」といわれた後の真琴の行動が実によくわかる。ああ、あんな気持ちを抱いた頃もあったっけなあ……。
もはや「時かけ」というのは、ひとつのサブジャンルとして確立したのかもしれませんね。毎年、同じタイトルの、中味が異なる映画が作られてもいいんじゃないでしょうか。