大阪地検特捜部の主任検事が証拠内容を改竄していた事件。あきれながらもぞっとしています。頭が良くて、腕の立つ人の怖さでしょうか。
この事件が明るみに出たのは朝日新聞のスクープでした。フロッピーディスクのデータ書き換えが朝日新聞の調べで判明した、というもの。
もう少し詳しくいえば、朝日新聞がデータ解析の専門家に依頼してわかった。
このニュースを読んで疑問に思ったのは、「朝日は被告側に戻ってきた証拠品をすべて調べてゆくうちに、この事実に突き当たったのだろうか?」ということでした。
だが、なかなかそうは思えない。誰か(地検関係者)からのタレコミがあったのではないかと考えたものです。
しかし、今日になって少し背景が見えてきました。
逮捕された主任検事は、村木さんの公判が始まった2月頃「データを書き換えてしまったかもしれない」と、複数の地検関係者に漏らしていたとのこと。
おそらく朝日の記者はこのことをどこかで聞き込んだのでしょうね。書き換えたのがフロッピーディスクのデータだというところまでわかっていたのではないでしょうか。
それで被告弁護人に頼んで、証拠品のフロッピーディスクを調べさせてもらった。こういうことではないでしょうか。
スクープの裏側を勝手に勘ぐってみました。当たっているかどうかはわかりませんが、個人的にはこれで納得。