惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

続・大統領の仕立屋

2016-12-08 20:54:17 | ニュース

 午後、仙川にある小さな劇場へ出かけ、日本の唱歌・童謡などを堪能。
 「庭の千草」「叱られて」「里の秋」「可愛いかくれんぼ」……いやあ、いいもんですねえ。

 「チェ・スンシル疑惑」、韓国国会で聴聞会が開かれ、ことが明るみに出た経緯がはっきりしてきました。

 これまでは、チェ・スンシル被告のタブレット端末をTV朝鮮が入手し、国家機密情報が保存されているのがわかったことから今回の騒ぎが始まったと報道されてきました。

 昨日の聴聞会での、この件に関する焦点は、鞄製造会社を経営するコ・ヨンテ氏。
 コ氏はかつてはフェンシング選手で、1998年のバンコクアジア大会で金メダルを取ったほどの腕前でしたが、その後、鞄会社を経営するようになり、知人を介して、チェ被告と仕事のつながりができたそうです。それで、大統領が使うバッグは、チェ被告を通じてコ氏が納入するように。同様に、大統領の服も納入したそうです。

 ところが、その後、コ氏はチェ氏と仲違いし、チェ氏と大統領が「特別な関係」であることを示す書類をTV朝鮮に持ち込みます。しかし、タブレットを渡したのは自分ではないと言っているようです。いったい、TV朝鮮はチェ被告のタブレットをどうやって入手したのでしょう?

 ところで、チェ被告と仲違いした原因について、コ氏自身は、「チェ被告に、『娘(チョン・ユラ)の犬を引き取って欲しい』と言われたけれど、自分はあまり犬の世話をしなかった」、それで大喧嘩になったと述べています。
 「大喧嘩」というか、「犬喧嘩」ですね。

 ただし、別の証人は「チェ被告がコ氏の家からおカネや物を持ち出した後、喧嘩になった」と証言しました。

 コ氏がTV朝鮮に持ち込んだ書類には、大統領の外遊予定が記されていたようです。その予定表を見て、チェ被告は、大統領が訪問先で着る服を指定していたといいます。
 コ氏は、チェ被告が大統領の服をしつらえる、いわゆる「サンプル室」に隠しカメラを仕掛け、その映像もTV朝鮮に持ち込まれています。それによって、大統領は、チェ被告の用意した服をいわれるままに身につけていたことが判明しています。私が注目していた大統領のファッションは、まさに今回の疑惑の核心だったわけですね。