昨夜(土曜)は古典SF研究会の忘年会。神保町の居酒屋で盛大に一年の憂さを晴らしました。
今回のトピックは何といっても、横田順彌著『荒熊雪之丞大全』(書肆盛林堂)が刊行されたことでしょう。このところ、毎年、忘年会に合わせて古典SF作品が、可愛い文庫本の形で出されてきたのですが、今年はA5の大型本、二段組400ページの大冊が登場したのです。いや、これはもう仲間内の楽しみではおさまりませんね。
ご存知の方には無用のことですが、荒熊雪之丞は「宇宙ゴミ大戦争」に始まる横田さんのハチャハチャSFの主人公。この「不出世のサラリーマン」が繰り広げる脱線につぐ脱線の物語は小説の骨格をズタズタにしてしまいます。こんなお話、ほかにはない。
このシリーズがまとめられることは、世界のハチャハチャファンの夢だったはず。それがここにかなったのです。
当の横田さんは「オモシロくないよ」といってますが、私はハチャハチャに出会えて本当にしあわせだったと思っています。
ということで、昨夜は、この本とヨコジュンさんを肴にわいわいと盛り上がったことでした。
『荒熊雪之丞大全』は書肆盛林堂さんで購入可能です。