朝から時折り小雨の降るお天気。
実は、この雨を待っていたのでした。
草木灰を作りたかったのです。
草木灰は、枯れた草や木の枝などを低温で燃やした、栄養分の多い灰。肥料であり、土壌改良材にもなります。
夕方、軒下に七厘を据え、冬の間に溜めておいた落花生の殻や野菜の茎、木の葉などを燃やしました。
燃やすといっても、上に書いたように「低温」であることが必須。普通に燃やすと、酸化が進み過ぎて栄養分が少なくなってしまいます。炎をなるべく出さず、いぶすようにじっくりと。
このためには、燃焼中に送りこむ空気の量が調節できる七厘がもってこいなのです。
下の空気口をほぼ閉めてあまり酸素が入らないようにし、材料を少しずつ投入して灰をつくりました。
この際、どうしても煙が出るので、雨の日にやるのがよいのです。煙が雨に紛れ、近隣への迷惑が減少します。
2時間近くの作業で、七厘の中は灰や炭でいっぱいになりました。冷やして、ふるいにかければ良質の草木灰が手に入ります。
これでまた畑仕事に精が出ます。