昨日のつづきですが、アブラムシは、知れば知るほどに興味深い生きものなのでした。害虫として駆除するのがもったいないと思えてしまうほど。
いくつか事例を挙げてみましょう(おもにこのサイトからの知識です)。
- 驚異的な繁殖力……1匹のアブラムシが理想的条件下で1年間繁殖しつづけると、その重量はヒト1万人ぶんに達する。
- 自在な繁殖法……単為生殖と有性生殖を切り替えて利用する。
- 翅も生やしたり生やさなかったり……普通は翅のない型で繁殖するが、居場所が窮屈になると翅のある型が生まれて、新たな植物を目指す。
- 超共生……およそ2億年前からブフネラという細菌を体内に住まわせ、互いに栄養分を与え合って生きている。その姿は共生というより、一体化した生きもの。
- 他者の遺伝子を利用……ブフネラを制御する遺伝子は、実は、以前に他の細菌から奪い取ったものらしい。
- 免疫返上……あえて免疫関係の遺伝子を欠損させており、むしろ細菌などに感染することで積極的に生物としての能力を高めてきたと考えられる。
ほかにもアリとの関係とか、色々、おもしろいことがあります。
アブラムシの研究は日本が世界をリードしているみたいで、これからもどんどん興味深い結果を出してくれると思います。
夕方、神代植物公園付近を散歩。夕焼けが見事でした。
手前に突き出ているのは、ススキ。空気がシンと冷えてきました。
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