惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

和泉の国のSF大会

2008-08-25 21:20:55 | 日記・エッセイ・コラム
 土曜・日曜と岸和田で開かれた第47回日本SF大会「DAICON7」へ行ってきました。

 私の出番は両日1個ずつ。土曜夜にはSF作家クラブ主催の立食パーティーに出席して、わいわいと賑やかにやってきました。

 会場の浪切(なみきり)ホールは岸和田駅から商店街を西に10分ほど歩いたところにある海辺。ショッピングモールに隣接し、週末はかなりの人出。大勢のSFファンもそれほど目立たなかったのではないでしょうか。

 今回はもうひとつ目的があり、4年前の冬に亡くなった大学の同級生でSF翻訳家の野口幸夫くんのお墓参りをしたかったのです。
 野口くんの出身は岸和田の南隣の町・和泉佐野だったので、ご家族にうかがったところ墓所は岸和田市内だとのこと。知らせてもらった位置はSF大会会場から直線距離にして1キロほどのところでした。

 ということで、24日の午前中、翻訳家の嶋田洋一さん、日暮雅通さんと3人で墓地を訪れ、なんとかお墓にたどり着いて、お参りをしてまいりました。お葬式が行なわれず、きちんとお別れができてない感じで、気がかりだったのですよね。

 お墓参りを済ませ、嶋田さん、日暮さんと一緒に浪切ホールの方角に歩いていた時、町角に若い衆が集まっているのに出遇いました。来月13、14日に開かれる「だんじり祭」の準備で、だんじりを引き出し、曳き回す練習をするところのようです。
Danjiri0808  これは良いところに出くわしたと思い、デジカメを出してだんじりを撮影しようとしていると、突然、怒鳴られました。
 「何やっとんじゃ! 写真撮るなよ。カメラ、アウトじゃ!」
 缶ビール片手に若い者を指導しているお兄さんの一人です。河内より2倍怖いという和泉の衆のあらくれ口調なので迫力があります。
 すごすごとカメラをしまおうとしていると、別のお兄さんが「ええよ、ええよ、撮ってゆき」といいます。
 で、カメラを向けると、またさいぜんのお兄さんが「撮るな、ゆうとんじゃろ!」。
 祭の準備は始まったばかり。だんじりの曳き回しもサマになっていないので、人目にさらしたくないというのです。
 「はい、わかりました」とカメラをしまうと、また別のお兄さんが「早う、撮ってゆき」。

 そんなこんなで貴重な体験をして撮った、だんじり祭の練習の、貴重な写真です。本番はずっとカッコエエんですよ。


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2 コメント

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森下さま (金子伸郎)
2008-08-25 22:02:03
森下さま

野口幸夫大兄のお墓参りお疲れさまでした。

嶋田さん、日暮さんにも同じく。

御三人は、
生前の野口さんを記憶していて、
お葬式もなかった野口さんの
お墓参りが出来ないでいる、
多くの人々(私もその一人)に代わって
お参りしていただいたのだと、
感謝しております。

お盆からは遅れてしまいましたが、
2008年夏のひとつの記憶となるでしょう。


しかし、だんじり祭りに賭けるお兄さんは、
すでに熱いのですね。
返信する
 金子さん、どうもありがとうございました。 (森下一仁)
2008-08-26 20:26:36
 金子さん、どうもありがとうございました。
 お墓の場所がはっきりしましたので、機会があれば、今度はもっと大勢で野口君の墓参をしましょう。
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