植物はたくさんの実をつけて種を作り、全部、育つと大変なことになるのですが、そこは競争の激しい自然界のこと、だいたいがなんとか生き延びるぐらいの数を保つようになっています。
毎年、緑のカーテンにしているフウセンカズラにしても、1株からとれる種は数百にもなるでしょうか。お猿さんのような可愛い模様があったりするので、毎年、なんとなく収穫してとってあります。
蒔くのは、そのうちの3~4粒。残りの大部分はそのまま残ることになります。年を経るにつれ、その数も増えてゆく。
――ということで、プラスチック製のボトルに溜まった種を見て、「どうしようかなあ。何か使い道はないのかなあ」と思ったりしていたのでした。
今日、仕事の合間に居間に行くと、家内が小さな袋を縫っています。
「何つくってるの?」と訊くと、「おじゃみ」という返事。お手玉のことです(田舎の高知では「おじゃみ」なのです)。
ただし、袋はなんとか作っても、中身をどうしていいかわからないというのです。
「小豆がいちばんだけど、高くてもったいないし、数珠玉でもいいけど、ないのよねぇ」とのこと。
そこで思いついたのが、前記のフウセンカズラの種。
「軽くて具合悪いかもしれないけれど」と、持ってきてみると、「これ、ぴったり!」というではありませんか。
というわけで、持って行き先に悩んでいた夫と、おじゃみの中身を探していた妻の思惑が合致して、見事に5個のお手玉が出来上がったのでした。めでたし、めでたし。
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