惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

「小松左京展―D計画―」

2019-10-14 21:35:28 | SF

 昨日、夕方は世田谷文学館へ出かけ、「小松左京展」
 12日の土曜から開催予定だったのですが、台風で閉館していたため、昨日が初日。午後5時からは、筒井康隆さんと豊田有恒さんの対談「小松左京とSF蜜月時代」も行われました。

 展示はいくつかのコーナーに分かれ、生い立ち、学生時代、マンガ家・モリミノル、『日本沈没』、SF仲間との交流、大阪万博&花博など、小松さんの多彩な活動を眺めるようになっています。
 「猫の部屋」というものもあり、飼い猫たちとの暮らしぶりも紹介されています。
 そして、中央には小松さんが使っていた大きなデスクと椅子。

 若かりし頃、小松さんは兄弟でカルテットを組み、ヴィオラを弾いていたとのことで、年季の入ったそのヴィオラも展示されています。
 音楽がらみでいえば、対談で筒井康隆さんが(デビュー当時、大阪でアルバイトをしてい頃のエピソードだと思いますが)、「小松さんがキャバレーの裏口から入って行って、テープに録音されたカンツォーネを聴き、イタリア語の歌詞をその場で日本語にして、キャバレーの歌手が歌えるようにしていた」と言っておられたのが忘れられません。何から何まで、けた外れに凄い人でした。

 今は図録を見ながら、小松左京とは何者だったのか、あらためて考えているところです。

 展示は12月22日まで(月曜休館)。



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2 コメント

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Unknown (橘 まるみ)
2019-12-31 06:59:29
 12月18日(水)に小松左京展に行きました。
 あと一日ありますが、今年読んだ中では、清水義範先生の、時間旅行ものの楽しさをきれいに揃えた、「イマジン」が面白かったです。
 時間旅行ものの作品は映画でしか見た事がない人に、小説も面白いですよ、これを機会にほかの小説も読んで下さいね、といった感じの作品でした。
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>橘まるみさま (森下一仁)
2019-12-31 13:08:55
お薦めSF、ありがとうございました。
清水義範さんもがんばっておられますね。
よろしかったら、ベストSF2019の方へもご投票ください。大晦日の深夜から受け付け開始します。
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