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党大会後、トランプ支持率急低下

2016年08月04日 | 国際・政治

共和党の大統領候補トランプ氏の支持率が共和党・民主党両党の大会終了後、急速に低下している。

ギャロップが8月1日に発表した調査では、民主党を好意的に見る人は44%、好意的に見ない人は42%とほぼ拮抗したが、共和党については好意的に見る人は35%にとどまり、好意的に見ない人は52%にのぼった。

直接の原因はトランプ氏が息子をイラク戦争で亡くしたパキスタン系アメリカ人でイスラム教徒のカーン弁護士を侮辱したことによる。

米政界では戦没者の遺族を批判することはタブー視されており、批判の声は共和党内部からも上がっている。

トランプ氏についてはテレビのモーニングショー(モーニング・ジョー)でジョー・スカボロー氏が「トランプ氏が数か月前に外交問題の専門家に米国は核兵器を持ちながらなぜ使うことができないのか?と3度も質問した」ことを明らかにした。

またワシントン・ポスト紙のインタビューで下院議長再選を目指すライアン氏への支持を拒み党内を混乱させている。

カーン弁護士を侮辱したことについては、ベトナム戦争に従軍し捕虜になった経験があるマケイン上院議員が「彼を大統領候補に指名したが、最も模範的な国民を誹謗中傷する権利までを与えたわけではない」と痛烈に批判した。

CNBCを見ると「仮にトランプ氏が大統領選挙から撤退することになれば、共和党の候補者選びはどうなる」という記事まででてきた。

人間性や大統領としての見識に疑問符が付き始めたトランプ氏。問題が問題だけに簡単に収まりそうもない。

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