蚊帳の外?
自民党憲法改正草案を読む/番外103 (情報の読み方)
2017年07月05日の読売新聞夕刊(西部版・4版)の一面。
という見出し。4日に北朝鮮が発射したミサイルが大陸間弾道ミサイルだったとの認識をアメリカが示したというニュース。
このニュースで、私が注目したのは、北朝鮮の技術力でも、アメリカの対応でもない。この「事実」に対する日本政府の対応である。
他の新聞はどう伝えているか知らないが、読売新聞は「見出し」なしで、こう書いている。
これだけである。
05日の朝刊で、安倍がG20首脳会議や、それに合わせて行う日米韓首脳会談などを通じて、北朝鮮への圧力強化に向けた連携を呼びかける方針であると書いてはいるのだが。
でも、もの足りないなあ。
自衛隊に何かしろというのではないけれど。
アメリカがICBMと発表した後、アメリカと日本との間で「協議」はあったの? なかったの?
読売新聞は、1面で、同時に
という見出しで、こう書いている。
で、わかること。
ね、日本は(自衛隊は)、何の訓練もしなかったということ。
ここで私が言いたいのは、自衛隊に訓練をしろということではなく、
ということ。まあ、あたりまえなのだけれど。
北朝鮮の狙いは、あくまでアメリカへの圧力。日本を攻撃するだけの技術なら、ずいぶん前に開発ずみ。それでも次々に実験をするのはアメリカを射程に収めるため。
安倍は日本への脅威が増しているというけれど、北朝鮮のミサイルの射程が伸びても日本への脅威なんて増えない。むしろ、減ると言った方がいいかもしれない。アメリカを狙ってのミサイル開発に集中する分、近距離のミサイルは作らなくなるだろうから。
日本は狙われるとしても、米軍基地があるとこすが中心になるだろう。
その場合でも、北朝鮮は日本にある米軍基地を狙う前に、韓国にある米軍基地を狙うだろうなあ。近くにあるからね。だから、まず、米韓が共同で訓練をした。日本には声もかけない。声をかけている「時間(余裕)」がなかった、つまり、アメリカの「意識の外」にあった、ということだろうなあ。
菅は、きのう言えそうなことを、きょうやっと言っている。
5日の朝刊で、北朝鮮中央テレビが「ICBMの試験発射に成功した」と発表し、そのことが日本でも報じられているのだから。
いまさら「諸情報を総合的に勘案すれば」という「呑気」なことしか言えないのは、アメリカの情報が日本に正確、迅速につたわっていないのではないか、という疑念を抱かせる。
アメリカの世界戦略の、蚊帳の外に置かれたのではないか。
アメリカは安倍政権を見限った?
14日に開催予定だった「日米2+2」は延期された。日本側は、岸田がニューヨーク入りする17日の開催を打診しているが、
と、05日の朝刊2面に書いてある。
ここからも、アメリカが日本のことを、単に米軍の基地がある国としかみていないことがわかる。
アメリカに利用されるだけではない日本というものを目指さないといけないのだが、そんな構想は持ち合わせていなく、アメリカの行動をおろおろして見ているという安倍の姿が垣い間見える気がしたのは、私だけだろうか。
自衛隊を「合憲化」したとしても、実際に戦争が起きれば自衛隊が独自の指揮権のもとで行動するということはないだろうなあ。米軍の指揮下に入るだけだろうなあ。つまり、米軍の代わりに北朝鮮と戦い、北朝鮮のミサイルがアメリカ本土を攻撃しないようにする。そのために日本が犠牲になってもいい、という「作戦」が展開されるだろうなあ。日本は巨大な防波堤である。この防波堤は、壊れてしまったところでアメリカには関係がないし、北朝鮮にも関係がない。北朝鮮は北朝鮮からミサイルを発射するのであって、日本から発射するわけではないからね。
というようなことも、菅のコメントから感じてしまった。
北朝鮮がICBMを完成させてしまったのなら、全く違った「戦術」というものを練り直さないといけないんじゃないのかねえ。日本が「武装」することで北朝鮮に対処するなんて、「古くさい」方法ではないだろうか。
#安倍を許さない #憲法改正 #加計学園 #天皇生前退位 #稲田防衛大臣
自民党憲法改正草案を読む/番外103 (情報の読み方)
2017年07月05日の読売新聞夕刊(西部版・4版)の一面。
北ミサイル/米、ICBMと断定/国務長官「脅威 新段階に」/安保理あす緊急会合
という見出し。4日に北朝鮮が発射したミサイルが大陸間弾道ミサイルだったとの認識をアメリカが示したというニュース。
このニュースで、私が注目したのは、北朝鮮の技術力でも、アメリカの対応でもない。この「事実」に対する日本政府の対応である。
他の新聞はどう伝えているか知らないが、読売新聞は「見出し」なしで、こう書いている。
菅官房長官は5日午前の記者会見で、北朝鮮が発射したミサイルについて「諸情報を総合的に勘案すれば、ICBMだった可能性が高い」と述べた。
これだけである。
05日の朝刊で、安倍がG20首脳会議や、それに合わせて行う日米韓首脳会談などを通じて、北朝鮮への圧力強化に向けた連携を呼びかける方針であると書いてはいるのだが。
でも、もの足りないなあ。
自衛隊に何かしろというのではないけれど。
アメリカがICBMと発表した後、アメリカと日本との間で「協議」はあったの? なかったの?
読売新聞は、1面で、同時に
米韓 ミサイル発射訓練
という見出しで、こう書いている。
5日午前7時頃、韓国軍が北朝鮮を射程に収める地対地弾道ミサイル「玄武Ⅱ」、在韓米軍も同じく「ATACMS(陸軍戦術ミサイルシステム)」をそれぞれ発射し、1発目で目標に命中させることに成功した。
で、わかること。
ね、日本は(自衛隊は)、何の訓練もしなかったということ。
ここで私が言いたいのは、自衛隊に訓練をしろということではなく、
そうか、日本は、米韓の訓練の「蚊帳の外」に置かれたのか、
ということ。まあ、あたりまえなのだけれど。
北朝鮮の狙いは、あくまでアメリカへの圧力。日本を攻撃するだけの技術なら、ずいぶん前に開発ずみ。それでも次々に実験をするのはアメリカを射程に収めるため。
安倍は日本への脅威が増しているというけれど、北朝鮮のミサイルの射程が伸びても日本への脅威なんて増えない。むしろ、減ると言った方がいいかもしれない。アメリカを狙ってのミサイル開発に集中する分、近距離のミサイルは作らなくなるだろうから。
日本は狙われるとしても、米軍基地があるとこすが中心になるだろう。
その場合でも、北朝鮮は日本にある米軍基地を狙う前に、韓国にある米軍基地を狙うだろうなあ。近くにあるからね。だから、まず、米韓が共同で訓練をした。日本には声もかけない。声をかけている「時間(余裕)」がなかった、つまり、アメリカの「意識の外」にあった、ということだろうなあ。
菅は、きのう言えそうなことを、きょうやっと言っている。
5日の朝刊で、北朝鮮中央テレビが「ICBMの試験発射に成功した」と発表し、そのことが日本でも報じられているのだから。
いまさら「諸情報を総合的に勘案すれば」という「呑気」なことしか言えないのは、アメリカの情報が日本に正確、迅速につたわっていないのではないか、という疑念を抱かせる。
アメリカの世界戦略の、蚊帳の外に置かれたのではないか。
アメリカは安倍政権を見限った?
14日に開催予定だった「日米2+2」は延期された。日本側は、岸田がニューヨーク入りする17日の開催を打診しているが、
秋以降にずれ込む可能性もある。
と、05日の朝刊2面に書いてある。
ここからも、アメリカが日本のことを、単に米軍の基地がある国としかみていないことがわかる。
アメリカに利用されるだけではない日本というものを目指さないといけないのだが、そんな構想は持ち合わせていなく、アメリカの行動をおろおろして見ているという安倍の姿が垣い間見える気がしたのは、私だけだろうか。
自衛隊を「合憲化」したとしても、実際に戦争が起きれば自衛隊が独自の指揮権のもとで行動するということはないだろうなあ。米軍の指揮下に入るだけだろうなあ。つまり、米軍の代わりに北朝鮮と戦い、北朝鮮のミサイルがアメリカ本土を攻撃しないようにする。そのために日本が犠牲になってもいい、という「作戦」が展開されるだろうなあ。日本は巨大な防波堤である。この防波堤は、壊れてしまったところでアメリカには関係がないし、北朝鮮にも関係がない。北朝鮮は北朝鮮からミサイルを発射するのであって、日本から発射するわけではないからね。
というようなことも、菅のコメントから感じてしまった。
北朝鮮がICBMを完成させてしまったのなら、全く違った「戦術」というものを練り直さないといけないんじゃないのかねえ。日本が「武装」することで北朝鮮に対処するなんて、「古くさい」方法ではないだろうか。
#安倍を許さない #憲法改正 #加計学園 #天皇生前退位 #稲田防衛大臣
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