「私はそういうことは一度も言っていない」(2)
自民党憲法改正草案を読む/番外227(情報の読み方)
2018年09月15日朝日新聞朝刊(西部版・14版)4 面に、とんでもない記事が掲載されていた。自民党総裁選の「討論会」の詳報である。(4面は13版S)
安倍が否定したのは「安倍政権だけ」の「だけ」の部分かもしれないが。
これは「トリクルダウンと言ったことはない」「TPP反対と言ったことはない」とは全く違って、言わなかったとしたら、言わないことが問題なのだ。
こういうことは「できる」という確信がなくても「できる」と言い張り、その実現に向けて努力しないといけない。
「拉致問題は絶対に私の手で解決する。そのために、いまこういうことをしている。もう少し時間がかかる。だから、もう少し自分に時間をくれ。総裁をつづけさせてくれ」と言わなければならない。
それが首相の責任だろう。
「拉致問題を解決できるのは安倍政権だと私が言ったことはない。だから解決できなくても私の責任ではない」
という論理は成り立たない。
安倍は責任逃れのためなら、何でも言うだろう。
「拉致問題は、私が首相のときに起きたのではない。責任は当時の首相にある」
とさえ言いだすだろう。
「自衛隊が憲法に明記されていなかったから、自衛隊が拉致を防げなかった」とも言いかねない。
この首相のもとで、9 条を改正し、実際に戦争を始めた場合、どうなるだろう。
「私は戦争に勝つと言ったことは一度もない。私は日本が戦場になると言ったことは一度もない。私は日本人が戦争で死ぬことはないと一度も言ったことはない」
平気でそう言うに違いないのだ。
言わなければならないことを言わない人間は、言ったことを言わないということ平然として言う。
安倍は人間として完全に失格している。
人間には、嘘をつかないといけないときがある。できないとわかっていても「できる」と言い、そのできないことをできるようにするよう努力しないといけない。
自分の子どもが誘拐されたとき、妻をはじめとする家族に、「なんとか助け出して」と泣きつかれたとき、何をしていいかわからなくても「大丈夫、絶対に助け出す」と答えるのが父親だろう。もし事件が不幸な形で展開し、妻から「お父さんが助けるといったのに、嘘つき」と非難されたとしても、そのときは「何もできなくてごめんよ」と答えるのが普通であり、「私は誘拐事件を解決できると言ったことは一度もない」と言う人間がいるだろうか。
今回の発言は、安倍は拉致問題を解決する気持ちがまったくない、ということを証明している。人の悲しみ、苦しみによりそう気持ちなどどこにもないということを証明している。
その場その場で、批判をかわせばいいと思っている。
その安倍が学校に「道徳」を持ち込んだ。安倍には「道徳」を言う資格がない。自民党は「家長制度」の復活を目指しているようだが、安倍のような「家長」が「家長制度」の頂点にいるのは、その家の不幸である。
#安倍を許さない #憲法改正 #天皇退位
*
「天皇の悲鳴」(1500円、送料込み)はオンデマンド出版です。
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自民党憲法改正草案を読む/番外227(情報の読み方)
2018年09月15日朝日新聞朝刊(西部版・14版)4 面に、とんでもない記事が掲載されていた。自民党総裁選の「討論会」の詳報である。(4面は13版S)
記者 安倍政権は、拉致問題を解決できるのは安倍政権だと。現状、見通しは。
安倍氏 拉致問題を解決できるのは安倍政権だと私が言ったことはない。ご家族でそういう発言をされた方がいることは承知している。あらゆるチャンスを逃さない、という決意のもとに進めてゆきたい。
安倍が否定したのは「安倍政権だけ」の「だけ」の部分かもしれないが。
これは「トリクルダウンと言ったことはない」「TPP反対と言ったことはない」とは全く違って、言わなかったとしたら、言わないことが問題なのだ。
こういうことは「できる」という確信がなくても「できる」と言い張り、その実現に向けて努力しないといけない。
「拉致問題は絶対に私の手で解決する。そのために、いまこういうことをしている。もう少し時間がかかる。だから、もう少し自分に時間をくれ。総裁をつづけさせてくれ」と言わなければならない。
それが首相の責任だろう。
「拉致問題を解決できるのは安倍政権だと私が言ったことはない。だから解決できなくても私の責任ではない」
という論理は成り立たない。
安倍は責任逃れのためなら、何でも言うだろう。
「拉致問題は、私が首相のときに起きたのではない。責任は当時の首相にある」
とさえ言いだすだろう。
「自衛隊が憲法に明記されていなかったから、自衛隊が拉致を防げなかった」とも言いかねない。
この首相のもとで、9 条を改正し、実際に戦争を始めた場合、どうなるだろう。
「私は戦争に勝つと言ったことは一度もない。私は日本が戦場になると言ったことは一度もない。私は日本人が戦争で死ぬことはないと一度も言ったことはない」
平気でそう言うに違いないのだ。
言わなければならないことを言わない人間は、言ったことを言わないということ平然として言う。
安倍は人間として完全に失格している。
人間には、嘘をつかないといけないときがある。できないとわかっていても「できる」と言い、そのできないことをできるようにするよう努力しないといけない。
自分の子どもが誘拐されたとき、妻をはじめとする家族に、「なんとか助け出して」と泣きつかれたとき、何をしていいかわからなくても「大丈夫、絶対に助け出す」と答えるのが父親だろう。もし事件が不幸な形で展開し、妻から「お父さんが助けるといったのに、嘘つき」と非難されたとしても、そのときは「何もできなくてごめんよ」と答えるのが普通であり、「私は誘拐事件を解決できると言ったことは一度もない」と言う人間がいるだろうか。
今回の発言は、安倍は拉致問題を解決する気持ちがまったくない、ということを証明している。人の悲しみ、苦しみによりそう気持ちなどどこにもないということを証明している。
その場その場で、批判をかわせばいいと思っている。
その安倍が学校に「道徳」を持ち込んだ。安倍には「道徳」を言う資格がない。自民党は「家長制度」の復活を目指しているようだが、安倍のような「家長」が「家長制度」の頂点にいるのは、その家の不幸である。
#安倍を許さない #憲法改正 #天皇退位
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