詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)

日々、読んだ本の感想。ときには映画の感想も。

Estoy loco por espana(番外篇56)Luis Serranoの写真

2020-05-14 18:36:27 | estoy loco por espana


La ffoto de Luis Serrano

Clavi’cula.
Hombro desnudo, barba y tela.
El hombre en esta foto no es joven.
Cabello blanco mezclado con barba, Venas visibles a trave’s de la piel a’spera.
Pero por que el hombre tiene la clavi’cula?
Hasta que mire’ esta foto, habi’a olvidado que el hombre viejo tambie’n teni’a clavi’cula.
(Mujer joven…. Siempre puedo recordar la depresio’n de la clavi’ícula en el hombro brillante.
Pero…..
Es una depresio’n misteriosa.
Para que’ sirve el agujero?
Co’mo vivio’ un hombre usando este agujero?
Debe haber algu’n reclamo en la barba, hombros, cuello. Su barba, hombros y cuello son todos si’mbolos de un hombre.
Pero que’ hay de la clavi’cula?
Que’ es ese agujero?
Siento que he visto algo que no deberi’a ver.
Tambie’n me dan ganas de ver ma’s.
Pan’o oscuro, piel opaca y barba con canas.
Es ma’s como una pintura que una fotografi’a. El balance de colores es muy hermoso.

Luis Serranoの写真
鎖骨。
剥き出しの肩と髭と布。
被写体の男は若くはない。
髭にまじった白髪、肌から透けて見える静脈と、肌のきめの粗さ。
そういうものが年齢を感じさせる。
しかし、鎖骨はどうだろうか。
私は、この写真を見るまで、年をとった男にも鎖骨があるということを忘れていた。
不思議な窪みである。
いったい何のための穴なのだろうか。
男は、この穴をつかって、どう生きてきたのか。
髭にも、肩にも、首にも、何らかの主張があるだろう。髭も肩も首も、男の象徴である。でも、鎖骨は? その穴は?
見てはいけないものを見てしまったような気持ちになる。
もっと見たいという気持ちにもなる。
暗い布、くすんだ肌、白髪まじりの髭。
それは写真というよりも、画家が描いた絵のように意図的だ。色のバランスがとても美しい。


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嵯峨信之『詩集未収録詩篇』を読む(56)

2020-05-14 15:55:27 | 『嵯峨信之全詩集』を読む
* (あの大きな貝殻を背負っていなければ)

蝸牛は真実をみんなしゃべるだろう
少しひかっている手足をだして

 とても不思議だ。
 「少しひかっている手足をだして」ということばが、「真実」に「怒り」がこもっているように感じさせる。「怒り」のために、全身が光っている。ことばが、同じように光っている。
 こう感じるのは、私がいまの状況に対して怒っているからかもしれない。
 隠されている「真実」がある。それを告発することばは、必ず光り輝く。そして、それは多くの人の怒りを吸収し、反射し、爆発して、光そのものになる。
 「少しひかっている手足をだして」はほんとうは、それにつづく行を修飾することばなのだけれど、その行を切り離すと「蝸牛は真実をみんなしゃべるだろう」を修飾することになる。
 こういう「誤読」をするのが、私は好きだ。「意味」ではなく、ことばそのものが勝手に動くときが。







*

詩集『誤読』は、嵯峨信之の詩集『時刻表』を批評するという形式で書いたものです。
オンデマンドで販売しています。100ページ。1500円(送料250円)
『誤読』販売のページ
定価の下の「注文して製本する」のボタンを押すと購入の手続きが始まります。
私あてにメール(yachisyuso@gmail.com)でも受け付けています。(その場合は多少時間がかかります)

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