詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)

日々、読んだ本の感想。ときには映画の感想も。

嵯峨信之『詩集未収録詩篇』を読む(56)

2020-05-20 12:24:22 | 『嵯峨信之全詩集』を読む
* (何を忘れたのか)

手足 枝葉を切り取って小さく小さくして呑みこむ

 「忘れた」と「手足」を「呑みこむ」の関係がよくわからない。さらに何かを忘れてしまいそうだ。「忘れる」ということが目的なのかもしれない。
 「忘れる」という動詞を思い浮かべるとき、「細部(枝葉)」と「大筋」の関係もおもしろい。「細部」は思い出せるのに、それはなんだったのかわからないときがある。きっと「細部」こそが、大切な「詩」なのだ。











*

詩集『誤読』は、嵯峨信之の詩集『時刻表』を批評するという形式で書いたものです。
オンデマンドで販売しています。100ページ。1500円(送料250円)
『誤読』販売のページ
定価の下の「注文して製本する」のボタンを押すと購入の手続きが始まります。
私あてにメール(yachisyuso@gmail.com)でも受け付けています。(その場合は多少時間がかかります)
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