先日の日曜日、「ヲタク」は家族といっしょに実家に遊びに行った。
「ヲタク」の実家は、同じ福岡県でも玄界灘に面した郡部に位置
している。北九州市の西隣だ。
現在、「ヲタク」が住んでいる小都市は北九州市の南側に位置して
いる。
実は福岡で韓国のラジオ(AM)を聞こうとすれば、この微妙な
違いが決定的な差を生み出す。
「ヲタク」の住んでいる地域では基本的にプサンのKBS第1放送
(891kHz)しか聞けない。
しかし、玄界灘に近い「ヲタク」の故郷では、それ以外にも多くの
放送がかなり鮮明に入ってくるのだ。
ひまにまかせて、実家のラジオで聞くことのできた韓国の
ラジオ放送の周波数をメモに取ってみた。
今日、そのメモをもとに、対馬海峡を越え福岡県の北部まで
届いてくる韓国の電波の「出所」をインターネットを使い調べてみた。
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<慶尚南道>
・プサン KBS1 891kHz
・プサン MBC 1161kHz
・マサン(馬山) MBC 990kHz
・マサン(馬山) KBS3 936kHz
・ウルサン(蔚山) MBC 846kHz
・ウルサン(蔚山) KBS1 1449kHz
・チンジュ(晋州) MBC 1215kHz
<慶尚北道>
・ポハン(浦項) KBS1 1035kHz
・ポハン(ウルジン) KBS1 1305kHz
・ポハン、テグ KBS2 558kHz
・テグ(大邱) KBS1 738kHz
・テグ(大邱) MBC 810kHz
<全羅南道>
・ヨス(麗水) MBC 1080kHz
・クァンジュ(光州) MBC 819kHz
<その他>
・チェジュ(済州) 極東放送(FEBC) 1566kHz
・北朝鮮 801kHz
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玄界灘に近い「ヲタク」の実家では、韓国の南部地域の放送を
中心に、遠くは北朝鮮の放送(韓国向け放送?)までラジオで
聞ける。
現在、韓国の衛星放送を見ている「ヲタク」ではあるが、「ヲタク」の
韓国「電波体験」の原点は、このラジオ放送にあるのだ。
もっとも、中・高生のころはチューニングの邪魔をする不快な
雑音以外の何物でもなかったのが、これらの韓国語放送であった。
あれから30年、まさかこうして韓国の放送が聞き取れる「ヲタク」に
なろうとは・・・
実家のラジオに次々に入ってくる韓国語放送の周波数を
メモしながら、しばらく遠い日の自分を振り返り何とも知れない
不思議な感慨に浸った「ヲタク」であった。
(終わり)
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