「進歩的」で「親韓的」なメディアである朝日新聞でさえ、ノ大統領の
特別談話(4月25日)を批判したことに、韓国側のメディアも随分、
当惑しているかの様子だ。
しかし、朝日の主張を「妄言」として正面切って非難する論調は
「ヲタク」が見る限り一つもない。むしろ、朝日新聞の社説の主張を
かなり正確に伝えている。
--- 朝日新聞の報道には耳を傾けなければならい。
「ヲタク」には韓国のマスコミ界に漂うそんな雰囲気さえ感じ取れる。
戦後の日本にあって、植民地支配や侵略戦争に対する真摯な
反省の必要性を訴え続け、常に日本社会の「右傾化」に警鐘を
鳴らし続けてきたこれまでの朝日の一貫した姿勢が、韓国社会で
一定の信頼を獲得しているのだ。
そういう意味では、日韓関係における朝日新聞の影響力は非常に
大きいと言える。
また、国内に行き過ぎた民族主義を牽制し抑制する勢力がほとんど
存在しない韓国の現状を見たとき、韓国国内で朝日新聞が単なる
一(いち)外国メディア以上の存在感を発揮していく可能性さえ
感じさせる。
朝日の社説を紹介した記事を一つ翻訳して記録しておく。
(朝日新聞の社説も確認したが、ここでは、逐一、原文どおりの
日本語を引用する形はとっていない。)
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■ "독도문제 시끄러워질수록 한국 불리"
トクト(竹島)問題、騒がしくなるほど韓国に不利
(韓国日報 4月27日)
친한(親韓) 논조로 이름난 아사히(朝日)신문이 26일자
사설에서 노무현 대통령의 특별담화를 비판했다.
これまで親韓的な論調で知られてきた朝日新聞が26日付の
社説で、ノ・ムヒョン大統領の特別談話を批判した。
아사히신문은 ‘외골수 원칙주의의 위험’이란 제목의 사설에서
특별담화가 “1년 전 노 대통령이 외교전쟁도 있을 수 있다고
말한 것보다 더욱 강경하다”고 평가했다.
朝日新聞は「原則一本やりの危うさ」という題名の社説の中で、
特別談話が「昨年、ノ大統領が外交戦争もありえると述べた
内容よりも、さらに強硬なものになっている」と評した。
사설은 “과거 일본은 한반도를 식민지화해 커다란 피해를
입혔다. 그것은 진지하게 반성해야 한다. 침략전쟁의 책임자도
제사 지내는 야스쿠니(靖國)신사에 총리가 참배하는 것은
이성이 통하지 않는 일”이라고 일본측 자세를 비판했다.
そして「過去、日本は朝鮮半島を植民地化し大きな被害を与えた。
その事実は真摯に反省しなければならない。侵略戦争の責任者も
まつっている靖国神社に首相が参拝するのは理が通らない」と、
まず日本政府の姿勢に釘を刺した。
또 “한국인들이 피해의 역사에 다케시마(竹島ㆍ독도의 일본명)
영유권 문제를 중첩해서 보는 것을 전혀 이해할 수 없는 것은
아니다”라고 밝혔다.
また、「韓国人が被害の歴史に竹島領有権問題を重ねて見る
心情を全く理解できないわけではない」と述べた。
사설은 그러나 “영토문제를 정면에 내놓으면 한일 관계는
이러지도 저러지도 못하게 된다”며 “일본도 영유권을 주장하는
근거를 갖고 있다. 식민지 지배의 역사를 정당화하는 것과는
별개의 문제”라고 주장했다.
しかし、「領土問題を正面にすえれば日韓関係は袋小路に陥って
しまう」と指摘した上で「日本にも領有権を主張する根拠がある。
これは植民地支配の歴史を正当化することとは別の問題だ」と
主張した。
이어 “(독도문제는) 시끄럽게 하지 않는 것이 상책이라고 말한
것은 노 대통령 자신”이라며 “시끄러워질수록 다른 나라도
관심을 갖는다. 그것이야말로 한국이 피하고 싶은 문제의
존재를 알리게 하는 일”이라고 충고했다.
さらに「竹島問題は騒ぎ立てないことが得策だと語ったのは
ノ大統領自身であった」と指摘しながら「騒がしくなるほど国際
社会も関心を寄せる。それこそ、韓国が避けたがる<問題の
存在を知らしめる>ことだ」と忠告した。
사설은 “(양국은) 일한 국교정상화에서, 또 어업협정에서
섬의 귀속에 대해 최종 타결을 피해 왔다”며 “미봉책이라고
해서 모든 것을 부정할 수는 없다”고 강조했다. 이런 미봉책이
관계 진전을 위한 현실적인 지혜였다는 주장이다.
また、社説は「両国は国交正常化や漁業協定で島の帰属に
関する最終的な妥結を避けてきた」と指摘しながらも「たとえ
その場しのぎの妥協だとしても、その全てを否定することは
できない」と強調した。そして、そうした妥協が日韓関係を
発展させるための現実的な知恵であったとの見方を示した。
사설은 특히 특별담화는 “양국 지도자간에 얼마나 신뢰관계가
훼손됐는가를 여실히 보여 준 것”이라면서 “그렇다고 해서
자신의 원칙을 학자처럼 주장만 해서는 해결의 실마리조차
찾을 수 없다”고 지적했다.
社説は、とりわけ今回の特別談話が「両国の指導者の間で
いかに信頼関係が失われているのかを如実に示している」と
指摘した上で「だからと言って自分の原則を学者のように主張する
だけでは解決の糸口さえ見つけられない」と指摘した。
(終わり)
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