福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

通信言語

2007年05月06日 |   〇メディア・IT

韓国語で「통신언어(通信言語)」と言えば、チャット用語をはじめ
インターネット上で使われる略語を意味する。他にも「외계어
(外界語)
」、つまり宇宙語などと呼ばれることもある。

主な使用者は10代の若者だ。

今日、ネット上の略語に関する世代間ギャップにまつわる記事を
読んだ。

「ヲタク」などから見れば、記事の論調とは逆に、韓国の中高年は
若者が使う略語をよく知っているものだと感心させられた。

・・・・・・・・・・・・・

■ 장·노년 41% “통신언어 절반도 몰라”
中高年の41% 「ネット上の略語、半分もわからない」
(京郷新聞 5月6日)


10代がよく使うネット上の略語

장·노년층 10명 중 4명이 청소년 통신언어의 절반도 모르는 등
세대간 의사소통 단절 현상이 우려할 만한 수준이라는 연구
결과가 나왔다.
中高年層の約4割は10代がインターネット上でよく使う略語が
半分以上理解できず世代間の意思の疎通にギャップが深まって
いるとの研究結果が出された。

한국정보문화진흥원은 6일 ‘2007년 정보문화분석 보고서’ 중
전국 10~60대 4951명을 대상으로 조사한 ‘통신언어에 대한
세대간 격차 및 해소방안’을 통해 이같이 밝혔다.
韓国情報文化振興院が6日発表した調査報告「インターネット上の
略語に関する世代間ギャップとその解消方法」でこうした事実が
明らかになった。この調査は全国に住む10~60代の4951人を
対象に実施され「2007年情報文化分析報告書」に盛られた。

50대 이상 632명을 대상으로 초·중·고교생이 많이 쓰는 통신
언어 20개로 만든 대화체 문장의 이해도를 조사한 결과 10개
미만을 이해한 경우가 41.6%(263명)였다.
50代以上の632人を対象に小中高生がよく使うネット上の略語
20個で作った会話調の文章の理解度を調査した結果、9個以下
の理解にとどまった人が41.6%(263人)だった。

10~15개를 이해한 응답자는 35.7%(226명), 16~19개는
20.3%(128명)였으며, 1개도 이해하지 못한 이는 7.9%(50명)
였다. 20개 전부 이해한 이는 15명(2.4%)에 불과했다.
10~15個を理解した人は35.7%(226人)、16~19個は
20.3%(128人)
。一方、一つも理解できなかった人が7.9%
(50人)いた。また、20個全てを理解できた人は35.7%
(226人)
に過ぎなかった。

10대 초·중·고교생 896명을 대상으로 통신언어 사용빈도를
조사한 결과 ‘ㅋㅋ’(‘큭큭’ 등 웃음소리)이 가장 많이 쓰였으며,
‘즐’(빈정거리거나 따돌릴 때 쓰는 말), ‘ㅡㅡ;’(어이없다는
표정)순으로 집계됐다. ‘ㅎㅇ’(영어 ‘하이·hi’), ㅎㅎ(‘하하’ 등
웃음소리), ‘ㄱㅅ’(감사), ‘ㅇㅇ’(응), ‘헐’(‘어이없다’는 의미의
한숨), ‘ㅈㅅ’(죄송) 등이 많이 사용됐다.
10代の小中高生896人を対象にネット上の略語に関する使用
頻度を調査した結果、「ㅋㅋ」(クックッ、笑い)が最も多く使われ
ており、「」(無視、消えろ)、「ㅡㅡ;」(あきれた表情)などが後に
続いた。その他にも「ㅎㅇ」(英語のHi、あいさつ)、「ㅎㅎ」(ハハ、
笑い)、「ㄱㅅ」(감사、感謝)、「ㅇㅇ」(응、わかった、OK)、「
(ホル、あきれた時の溜息)、「ㅈㅅ」(죄송、ごめん)などがよく
使われていることがわかった。

-以下省略-

(終わり)

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駐車禁止

2007年05月06日 |  〇4言語表示等



ゴールデンウィークのある一日、「ヲタク」家族は佐賀県有田町で
開催されていた「有田陶器市」を久しぶりに訪ねて来た。


△グーグルマップ

JR上有田駅前から有田駅前までの県道沿いが陶器市の会場だ。
陶器市の期間中は、その区間の県道全体が歩行者天国になる。



片道約2キロの県道の両側には、延々と陶磁器店やテント張りの
仮設店舗、露天が軒を並べる。



上り下りと一通り歩いて回るだけでもかなりの時間と労力がかかる。



そういう中でも韓国語「ヲタク」は、有田焼の陶祖・李参平の像を
訪ね、写真に収める事を忘れなかった。



像は上有田駅から歩いて5分ほどの距離にある小さな神社の
境内にあった。



また、「ヲタク」の病的なまでに鋭いハングル探知能力は、沿道の
一角に置かれた駐車禁止のサインスタンドに記された小さな
ハングルを見落とさなかった。

・・



日本語 - 駐車禁止
韓国語 - 주차금지(駐車禁止)
中国語 - 不準泊車

・・

ところで、この表示を目にした「ヲタク」は、その後、県道沿いを
テクテク歩きながら、日・韓・中3種の「駐車禁止」表記について
しばらく思いをめぐらせた。

特に、日本語と韓国語の「抜き差しならない関係性」について、
あらためて考えて見ることにした。

もともと陶器には全く興味はなく、日用の格安品を買出しに来た
妻に付き合ってうろうろするだけの「ヲタク」にとっては、歩きながら
考える格好のテーマとなった。

駐車禁止」という漢字語は日本語であると同時に、「주차금지」の
背後にある韓国語の漢字語でもある。

駐車禁止」に限らず、日本語と韓国語は、近代(西欧)的な制度、
習慣、文物、概念を表すあまりにも膨大な量の漢字語を共有して
いる。

ハングル中心の韓国語表記法がその事実を、一見、見えにくくして
いるだけの話だ。

ハングルは、現代韓国語が持つ日本語との「抜き差しならない
関係性」を隠すことはできても消すことはできないまま現在に
至っている。

そうした意味で、日本の韓国語学習者にとって韓国語とは
単なる一外国語ではあり得ない。

韓国語とは、日本語と「抜き差しならない関係性」を持たされて
しまった世界で唯一無比の外国語なのだ。




以上、はるばる有田陶器市にまで出かけて、「ヲタク」が考えた
ことであった。


(終わり)

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