福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

サッカーの観客動員数

2007年05月31日 |   〇芸能・スポーツ

「ヲタク」はサッカーにはまるで興味がない。

しかし、社会人のたしなみ程度の知識は仕入れておいて損は
ないだろうと考え、サッカーネタの翻訳練習に取り組んでみた。

プロサッカーリーグでの1試合あたりの平均観客動員数を
国際比較した記事だ。日韓のプロリーグの現状についても
少し触れてある。

それにしてもヨーロッパでのサッカー人気の高さには今更ながら
驚かされた。

・・・・・・・・・・・

■ 獨 분데스리가, 흥행 넘버원...K-리그는 집계서 빠져
ブンデスリーガー、観客動員数世界1位...Kリーグは調査対象外
(スポーツ朝鮮 5月31日)



・평균 관중 4만745명…伊 세리에A 두배
・EPL 2위-프리메라리가 3위…일본 6위
・独ブンデスリーガー平均観客数4万745人...伊セリエAの2倍
・英プレミアリーグ2位、西プレメラリーガー3位...日本6位

세계 최고의 프로축구 리그는 어디일까. 흔히 잉글랜드
프리미어리그와 이탈리아 세리에A, 스페인 프리메라리가를
세계 3대 리그로 꼽는다. 그런데 관중수만 따진다면 이야기는
달라진다. 분데스리가가 평균 관중수에서 이들 3대 리그에
앞서 있다.
世界最高のプロサッカーリーグはどこだろう?一般的には、イング
ランドのプレミアリーグ、イタリアのセリエA、スペインのプリメラ
リーガーの三つを世界3大リーグに挙げる人が多い。しかし、観客
動員数だけを見れば話は別だ。ドイツのブンデスリーガーが平均
観客動員数で3大リーグをリードしている。

세계적인 축구전문잡지 '월드사커' 6월호는 각국 프로리그의
지난 시즌(유럽리그는 2005~2006시즌) 경기당 평균 관중수
(match attendances)를 비교했다. 이 잡지에 따르면
분데스리가는 경기당 평균 4만745명(2006~2007시즌엔 3만
8933명)의 관중을 동원, 3만3384명의 프리미어리그보다
많았다. 프리메라리가가 2만9029명, 세리에A는 분데스리가의
절반 수준인 2만1698명이었다. 리그의 수준이나 스타 선수
보유 여부와 상관없이 분데스리가는 자국민에게 가장
사랑받는 리그인 셈이다.
世界的なサッカー専門雑誌「ワールドサッカー」6月号が世界の
プロリーグの昨シーズン(ヨーロッパは2005~6シーズン)を
基準に、1試合あたりの平均観客数(match attendances)を
比較した。同誌のまとめによると、ブンデスリーガーは1試合平均で
4万745人(2006~7シーズンは3万8933人)の観客を動員し、
3万3384人のプレミアリーグを上回った。プリメラリーガーは
2万9029人、セリエAはブンデスリーガーの約半分にあたる
2万1698人だった。リーグのレベルやスター選手が在籍しているか
どうかは別として、自国民から最も愛されているリーグとしては
ブンデスリーガーが断然トップということになる。

-略-

그런데 K-리그는 쏙 빠져있다. '월드사커'가 언급한 각국
프로리그 서열에 끼워맞추더라도 최하위권이다. 지난해
한국프로축구연맹이 발표한 K-리그의 경기당 평균
관중수는 8801명이다. 하지만 축구계에서 K-리그의
관중수를 발표대로 믿는 사람들은 그리 많지 않다.
韓国のKリーグは調査対象から漏れた。「ワールドサッカー」誌が
言及した世界のプロリーグの動員数ランキングと比較しても
最下位レベルだ。昨年、韓国プロサッカー連盟が発表した
Kリーグの観客動員数は1試合平均で8801人だった。しかし、
Kリーグの観客動員数を公式発表通りに信じる関係者は少ない

분데스리가 클럽들의 관중동원력은 엄청났다. 보루시아
도르트문트는 경기당 무려 7만2627명의 관중을 끌어
모았고, 바이에른 뮌헨이 6만7641명, 샬케 04가 6만1299명
이었다. 프리미어리그에서는 박지성의 소속팀 맨유가 6만
8765명으로 선두를 달렸고, 뉴캐슬(5만2052명)과 리버풀
(4만4236명)이 2, 3위에 올랐다. 전 세계 클럽 가운데 톱은
프리메라리가의 바르셀로나. 매경기 바르셀로나의 홈구장
누캄프(수용인원 9만7000명)에는 7만3325명의 팬이
들어찼다. 세리에A에서는 AC 밀란이 5만9993명으로
1위를 차지했다.
ブンデスリーガーの各クラブが持つ観客動員力は驚異的なもの
だった。ボルシア・ドルトムントは1試合あたり実に7万2627人の
観客を集めた。バイエルン・ミュンヘンは6万7641人、シャルケ
04は6万1299人だった。プレミアリーグではパク・チソンが
所属するマンチェスター・ユナイテッドが6万8765人でトップを
走り、ニューカッスル(5万2052人)、リバプール(4万4236人)が
2、3位に続いた。世界1位を記録したクラブはプリメラリーグの
バルセロナだった。バルセロナのホーム競技場であるナカンプ
(入場定員9万7000人)では毎試合平均7万3325人のファンが
観客席を埋めた。また、セリエAではACミランが5万9993人で
1位を占めた。

J-리그에서는 지난해 정규리그 챔피언 우라와 레즈가
4만5573명의 팬을 끌어모아 1위이고 중국 수퍼리그의
최고 인기 구단은 경기당 3만700명을 기록한 산둥
루넝이었다.
日本のJリーグでは昨シーズンのリーグチャンピョンである浦和
レッズが毎試合平均4万5573人のファンを集め1位を占めた。
中国スーパーリーグの人気クラブ1位は1試合平均3万700人を
動員した山東・魯能だった。

(終わり)


 ← 応援のクリックをお願いします。


ピ(RAIN)の怪

2007年05月31日 |  〇文化・歴史

韓国の新聞(電子版)を読みながら、ずっと不思議に思ってきた
ことがある。


△ピ(RAIN):ネイバー人物情報

それは日本やアメリカはもとより韓国国内においてもこれといった
ヒット曲もない「ピ(RAIN)」という男性歌手が世界的なスターとして
活躍している事を伝える記事のあまりの多さについてであった。

韓国メディアによれば日本でも大人気の韓流歌手ということに
なっているが、日本人「ヲタク」にとってはどこか遠い別の国の
話にしか思えない。

世界的な韓国人スターを欲する韓国メディア(韓国人)の願望が
生み出した「怪物」のような虚像が、ピなのではないかと薄々
感じてはいた。

今日、「ヲタク」が感じている「ピの謎」を解く上で大きなヒントを
提供してくれそうな、かなり辛口の記事を目にした。

一部を翻訳練習し記録しておく。なお、紙面の都合で原文の
引用は省いた。


△「The No.1 Superstar in Asia」(ピ公式ホームページ)

・・・・・・・・・・・・・・

■ [再刊記念 特別企画] 
果たしてピ(RAIN)は世界のトップスターなのか
(ヘラルド経済新聞 5月30日)

これからは世界の目で韓国を見よう...<1>

・タイムス誌が選定する「世界で最も影響力のある100人」の
インターネット投票で1位に輝きながらも最終発表の名簿から
除かれるというハプニング

「井の中の蛙」的な価値観、盲信的な愛国主義、一方向に流され
安い病的な集団主義文化の典型的事例

・「ワールドツアー」に乗り出したピは、本当に「ワールドスター」
なのか。

ピが立っている韓国の地は異常に熱く、彼がはじめの一歩を踏み
出そうとしている世界は冷たい。今まさに世界市場のドアをノック
しようとしているピは、まだ単なる韓国の歌手ピであるに過ぎない。

しかし、韓国社会はピを世界で最も影響力のある人物1位に
押し上げた。「進行形」のピをいち早く「ゴール」させてしまった形だ。

世界の人々は大げさな空騒ぎに浮かれる韓国の姿をどんな目で
ながめるのだろうか?ピという一つの現象で韓国社会を切ると、
その断面がはっきりと姿をあらわす。「世界進出」を叫びながら、
その実、世界の視点に立つことを拒む社会。「世界の中の韓国」
ではなく「世界の現実を見ようとしない韓国」は、自らが積み上げた
壁の中に閉じこもっている

ピは、世の中を自分だけの物差しで判断しようとする「井の中の
蛙」の典型的な事例だと言える。そこには盲信的な愛国主義や
民族主義、一方向に流されやすい病的な集団主義文化が一つに
融合
している。

こうした社会の雰囲気は無限の可能性を秘めた歌手の活躍の
幅をむしろ狭めてしまう。世界1を達成した「奇跡」に歓喜する声が、
たちまち自嘲に転じてしまうしかない理由がここにある。

2006年2月、ピはニューヨークのマディソンスクエアーガーデンで
5000名余りの観客を前にコンサートを開きパフ・ダディーとも
挨拶を交わした。8月にはBMWの広告映画にも出演した。年末
にはタイムス誌が発表した「2006・世界で最も影響力のある
人物100人」の一人にも選ばれた。インターネット投票で圧倒的な
1位を占めた結果だ。

ピは、2007年の今年も予想にたがわず「世界で最も影響力の
ある100人」を選ぶオンライン投票で1位に輝いた。しかし、
今年は最終名簿から除かれてしまった
。権威あるタイムス誌が
オンライン投票の結果を一つのハプニング程度に扱った理由とは
何だろう?

その直後、アメリカの人気トーク番組の司会者が自分の番組で
ピを侮辱するような内容の発言をし関心を呼んだ出来事があった。
韓国人ファンとしては不愉快極まりない話だが、冷静に振り返って
見れば、彼は韓国人の過剰なピ賛美を一つの「ブラックコメディ」
として茶化したとも考えられる
。考えてみれば韓国社会が大騒ぎ
しながらほめたたえたピの海外コンサートも、真の世界的スターの
公演とは呼べないものだった。アメリカやオーストラリアでの
コンサートで座席を埋めた観客の90%は、韓国をはじめ中国、
ベトナム、マレーシアなどアジア系の人々だった。そこで、一部には
「ホールを借りただけのアメリカ公演」という厳しい指摘もなされた。

オーストラリアのシドニーで開催されたコンサートのチケットは、
ビヨンセなど世界トップクラスのアーティストの3倍近い値段だった。
現地の人々は「一体、ピとは何者なのか?なぜ、そんなに
チケットが高いのか?」といぶかしんだ。結局、定員2万1000人
程のエイサー・アリーナの座席は半分くらいしか埋まらなかった。
現地の反応も冷淡なものだった。韓国系住民らの大半は「誇らしい
ことではあるが、理解ができない」との反応を示した。CDがたくさん
売れたわけでもなく、世界的にヒットした曲など1曲もない

大衆歌謡の評論家であるイム・ジンモ氏は「韓国でもピのヒット曲を
挙げろと言われれば返答に窮するのが実情
だ。アメリカでは
1枚のCDも出していない
し、日本では3枚のシングルと1枚の
アルバムを出したが、販売量はすべてあわせても5万枚を少し
超えた程度
だ」と語った。しかし、「韓国を飛び出し世界に進出する
韓国人のイメージを代弁してくれているピ
は、アジアのスターとして
世界的スターに飛躍する可能性を秘めた韓国のトップスターで
あることは間違いない」と大きな期待をかけている。

ピの育て親とも言えるパク・ジンヨンでさえ「ピはまだアジアの
スターの段階で、世界的大スターという『バブル』はマスコミが
作り出した虚像
に過ぎない」と認めている。彼は「ピ自身もまた
『ピがアメリカを征服した』などという話を信じてはいない」と
述べた。

ピは、今まさに世界市場のドアを叩いている段階だ。すでに彼は
韓国人の「集団的錯覚」と「狂ったように打ち続ける連続クリック」
の力でオンライン投票世界1位という手放しで喜んでばかりは
いられない名声(?)を手にしている
。しかし、ピは依然として世界
市場では何らの評価も定まっていない新人だ。ピは根気強く
努力しながら世界進出を試みている。しかし、いつのまにか大きく
膨らんだ「バブル」は、むしろピの足を引っ張ることにつながる。
実際よりもはるかに巨大に拡大された絵が、逆にピを小さく
見せてしまうのだ。

合理的な認識と常識的な判断が欠如した虚像の実体は、2002・
ワールドカップベスト4進出以後も如実に現われた。日韓共催
サッカーワールドカップは、韓国民の集約された力と溢れる
エネルギーを見せつけた。肩を躍らせながら言葉どおりの「神話
創造」を成し遂げた。しかし、ベスト4進出後、再び、もとの位置に
戻って冷静に自身を振り返る作業は省略された。

ワールドカップの直前、韓国サッカーのFIFAランキングは40位から
22位にまで急上昇したが、昨年、7年ぶりに50位以下に落ちた。
現在も51位にとどまったままだ。

わずか5年前のワールドカップベスト4は蜃気楼だったのか。客観
的な数字は世界50位を指しているのに、韓国は依然として
世界4強の思い出の中であえいでいる。

韓国人プレミアリーガーに対する評価も全く同じだ。パク・チソン
(マンチェスター・ユナイテッド)、ソル・ギヒョン(レディング)、
イ・ヨンピョ(トートゥナム)など、韓国では最高の評価を得ている
これらの選手に対し、イングランドの公式統計サイト「エクティム・
スタッツ」はソル・ギヒョンには103位、パク・チソンとイ・ヨンピョには
200~400位のランクをつけた。

ランクが絶対的な実力ではないが、最小限の客観性は保たれて
いる評価だ。それを無視すれば、冷静な現実認識が不可能になる。
現実を知らず処方の必要性を感じなければ治癒の方法が
見つかるはずもない

問題は性急な国民性と1位しか目に入らない価値観、過度の
愛国主義と集団主義的な文化だ。世界を相手に戦う戦士たちに
送る過度な愛情と賛辞は「抑圧された文化の逆説的な噴出」、
あるいは「根深い事大主義が生み出した歪んだ産物」と見ることも
できる。

-略-

パク・ジンヨンはピが彼の目に留まったのは「実力よりも情熱が
見えたからだ」と語った。今、世界に向かって第一歩を踏み出した
一人の青年に必要なものは世界レベルの実力だ。そして、我々が
なすべきことは彼が自分の夢を叶えていく過程を世界の目で
冷静に見守ることだ。その青年とはピであると同時に、まさに
韓国と韓国人自身でもあるのだ。

(終わり)

 参加カテゴリ:地域情報(アジア)/語学・英会話