福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

サンザシの実とヒヨドリ

2008年10月21日 |   〇自然・動物


△グーグルアースより

韓国の国会周辺にある小さな公園で、サンザシの実をついばむ
ヒヨドリの姿がフォトニュースになっていた。

写真が撮られたおおよその位置を、グーグルアースで確認しな
がら、記事を翻訳練習してみた。

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■가을 별미 즐기는 직박구리
サンザシの実を楽しむヒヨドリ
(ニューシス 10月21日)

울긋불긋 꽃대궐... 가을이 깊어가는 21일 국회에도
가을이 찾아 왔다.
山々が鮮やかに色づき始め秋も深まり行く21日、国会
周辺にも秋が訪れた。

의원회관 연못가 산사나무가 가을 열매를 맺은 가운데
직박구리 한마리가 가을햇살을 즐기며 가지에 앉아
별미를 즐기고 있다.
国会議員会館横の池のほとりで、一羽のヒヨドリが秋の陽日を
浴びながら、赤く熟れたサンザシの実をついばんでいる。

(終わり)


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釜山と日本

2008年10月21日 |  〇文化・歴史

「ヲタク」がネイバーを通じて検索した限り、主要な韓国メディアの
中で、10月20日の「日本文化開放10周年」を正式な記事として
伝えたメディアは、釜山日報以外には1社もなかった。

「日本文化開放10周年」に対して韓国メディアがおしなべて
冷淡だった背景には、そもそも10年前の開放措置そのものが、
「子どもを2人も作って暮らしている男女に今さら結婚を認めると
言うような」(釜山日報記事)多少、滑稽にも見える現状追認式
措置に過ぎなかったという事情がある。

しかし、それにも関らず唯一、釜山日報が今回の「10周年」を
社説に取り上げ特集企画まで組んだ理由は、「ヲタク」が見るに、
釜山が韓国の他のどの地域よりも日本や日本人と濃密な関係を
持ってきた地域性があるからなのだろう。

「ヲタク」は「ヲタク」で、そうした釜山の地域性にこだわりたいと
考え、今日もまた釜山日報の「10周年」関連記事を翻訳練習の
課題に選んでみた。

(1度の投稿で済ますため韓国語原文の引用は省いている)

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■'음지에서 양지로' 일상 침윤, 성숙한 대중들 '창조적 선택'
日本の大衆文化「闇の世界から表舞台に」、日常生活に浸透、
成熟した大衆の「創造的選択」
(釜山日報 10月20日)


・日本の大衆文化開放から10年

韓日交流の歴史には二つの大きな節目があった。一つは1965年の
国交正常化であり、もう一つが1998年10月の大衆文化開放だった。
その二つ目の節目がこの20日で10周年を迎えた。映画や放送、
音楽CD、アニメなど文化全般にわたったこの間の変化は、韓国人の
日常に深い影響を及ぼした。そうした日常の変化はプサンでも
はっきり目にすることができる。

まず、日本の歌謡曲がそうだ。地上波のテレビ放送では依然として
開放されていないものの、プサン市内のカラオケ店で日本の歌を
歌うのはそんなに難しいことではなくなった。また、インターネット
上では実に多種多様な日本の歌が自由に聞けるようになった。

映画も同じだ。一般の映画館やレンタルビデオ店で目にする日本
映画は、すでに好奇心のレベルを超えている。最近では、「20世紀
少年」や「花より男子」などの日本映画がプサンの映画館で上映
された。日本映画を見る視線の変化は、プサン国際映画祭にも
そのまま反映された。映画祭の初期には、まだ日本映画の上映
自体が一つの「ニュース」だったが、現在では当り前のように
開幕・閉幕作品として日本映画が上映されている。昨年の閉幕
作品として上映されたのも、日本映画の「新世紀エバンゲリオン
新劇場版:序」だった。

放送の世界ではどうだろう。プサンでは地域的な特性もあり、他の
ジャンルに比べ他地域よりはるかに以前から受け入れてきた
文化だ。1970年代末(※1)、NHKの衛星放送が始まった当時、
プサン市内では受信機の販売が急増した。夜遅くに始まる「11PM」
などの番組(※2)は、日本の女性タレントたちの露出度同様、自由
闊達に繰り広げられるトークが注目の的だった。韓国にトークショー
などという文化さえなかった頃の話だ。そういう日本のテレビ放送が
現在では、国内のケーブルTVを通じ自由に供給されている。まさに
闇の世界から表舞台に躍り出るような変化が起きた。

(※1)NHKのBS放送は1989年6月1日に開始されている。
(※2)対馬などの民放放送を地上波電波で視聴していたものと考えられる。


また、日本の大衆文化開放は、直接、開放政策と関わりのない
小説やファッション、娯楽文化などの分野にまで大きな影響を
及ぼした。村上春樹、吉本バナナなどの日本人作家が韓国でも
人気作家となった。今や彼らの一部の新刊本は、韓日両国で
同時出版されるほどの人気を集めている。最近は彼らの影響で、
「軽くて軽快な」作風が韓国の若い小説家の間で流行病のように
広がっている。

こうした中、日本文化への従属や日本の低俗文化の流入などを
危惧する声はほとんど聞かれなくなった。プサン大社会学科の
チョ・ヒジェ教授は、「日本の大衆文化は、すでに世界の多様な
文化の一つとして受け入れられている。以前のように先進的な
高級文化だとか扇情的な低俗文化だとかいう二律背反的な態度で
日本文化に接した既成世代とは違い、若者世代は単純な日本文化
模倣を超えて選択的で創意的な接近態度を見せる傾向がある」と
分析した。

また、チョ教授は「ニッポンル」(※)に対しても同じような診断を
下した。「日本に『韓流』があるなら、韓国に『ニッポンル』が
あって当然だ」との見方だ。チョ教授は、「どの社会にも特定文化を
盲目的に好む集団が存在する。問題は、文化としての「好み」の
問題ではなく、韓日自由貿易協定(FTA)に関連するような文化的
市場の問題だ。韓国の文化市場を守るためには大衆文化の競争力
確保や、さらに綿密な市場分析が必要となるだろう」と語った。

(※)「Nippon feel」。若者の間で流行している日本風ファッション、
日本風スタイルのこと。新造語。

(終わり)


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「考試院」の日本語訳

2008年10月21日 |  〇語彙と表現

20日朝、ソウル市内の簡易住宅で1人の男の「狂気」によって
5人が刺殺され、1人が転落死するという無差別放火殺人事件が
発生した。

6人の死者のうち3人が出稼ぎ者の中国朝鮮族だったとのこと。
(SBSニュース)

犠牲者の無念さや遺族の衝撃、怒り、悲しみの大きさを考えると、
「ヲタク」自身、安易に犠牲者の冥福を祈ることすらためらわれる。

あまりにも痛ましい事件だ。

この惨劇は、日本でも主要メディアが一斉に伝えた。

ところで、隣国のこうした惨劇を伝える日本メディアの報道からも、
執拗に韓国語を学ぼうとする自分がいた。

この「ヲタク」の性(さが)には、さすがに、自分でも自分がうらめしく
なるほどだ。

しかし、あえて以下に記録しておく。


△今回の惨劇の舞台となった「考試院」(連合ニュース)

今回、「ヲタク」が日本メディアの報道を通じて学んだのは、惨劇の
舞台となった고시원(考試院)の日本語訳の問題だった。

日本のメディアは、日本には存在しない「고시원(考試院)」という
簡易住宅を様々な表現で伝えていた。

(ちなみに上で使った「簡易住宅」なる表現は、毎日新聞の記事に
学んだ訳語だ)

以下、「ヲタク」が確認した表現を簡単にまとめてみた。

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<活字メディア>

簡易住宅(毎日新聞)
宿泊施設(朝日新聞、産経新聞)
長期滞在者向けの宿泊施設(読売新聞)
簡易宿泊施設(共同通信、時事通信)

<テレビメディア>

簡易宿泊所「考試院」(NNN日本テレビ系)
アパート(NHK、ANNテレビ朝日系)
簡易宿泊施設(FNNフジテレビ系)

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(終わり)



謹んで犠牲者のご冥福をお祈りします。


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