アジア経済新聞電子版(10月28日付)の報道によれば、28日、
ソウル外国為替市場で円が急騰し、円・ウォンの為替レートが
一時、100円=約1591ウォンまで上昇した。
これは、韓国銀行が統計調査を開始した1991年から現在までの
18年間で、円が記録した最高価格だという。
1997年の通貨危機の時期をも上回る急激な「円高ウォン安」は、
はたして今後、韓国経済にどういう影響を与えて行くのだろうか?
参考になりそうな記事を読んだので、翻訳練習してみた。
(紙面の関係上、例によって韓国語原文の引用は省いた)
△「オイッ!今日は妙にまじめぶってるな」
「ツンとおすまし中年くんってか?」
「え?また今度、遊んでやるから心配するなって?」
「オマエ、ちょっと読者が増えたからって
図に乗ってると墓穴掘るぞッ!」
(写真とは無関係)
・・・・・・・・・・・
■엔高, 금융위기 '또 다른 뇌관'
「円高」、金融危機のもう一つの導火線
(韓国日報 10月29日)
・엔캐리 청산 급증으로 엔가치 고공비행
・기업들 원가 상승·대출이자 부담‘비명’
・円キャリー取引き(※)の清算急増で円高騰
・韓国企業、コスト上昇と金利負担増に悲鳴
(※)参考:ウィキペディア「円キャリー取引き」
世界的な金融危機の中、ドルとユーロの信用が低下する一方、
日本の円が最強通貨として急浮上し、世界経済はもちろん、韓国
経済にも大きな影響を及ぼしている。世界的な景気低迷のあおりを
受け、「円高=韓国輸出産業の競争力アップ」という伝統的な
公式が通用せず、逆に日本製部品の価格上昇などによりコストが
膨らみ、借り入れた円貨の元利償還の負担が日増しに増大して
いるためだ。
円の価格は昨年の下半期から上昇基調にあったが、特にリーマン
ブラザーズが経営破綻した9月以降、急騰を始めた。先週、13年
ぶりに1ドル90円台に突入した円の価格は、この1ヶ月間で
ユーロに対し33%、ドルに対し13%以上も上昇した(27日現在)。
円・ドルの為替レートは28日、日本銀行が介入の動きを見せたこと
により、1ドル=95.72円(東京外為市場午後3時現在)とドルが
わずかに持ち直したが、円の高騰は依然続いている。最近、下落を
続けてきたウォン価格も、急激な円高ドル安のあおりを受け、
今週に入り100円=1500ウォン台を突破し、28日には
1536.96ウォンで取引きを終えた。
最近の円急騰は、日本と密接な関係を持つ韓国経済に大きな
悪影響を及ぼすことになる。まず、低金利の日本資金を借り入れた
企業や個人事業者に直接的な資金負担を強いている。
複数の専門家は、「世界的な景気低迷のあおりで韓国の輸出量が
伸び悩んでいる中、輸出製品に含まれる日本製部品への依存度が
高い韓国としては、コストの負担だけが増大し採算性の悪化を
招かざるを得ない。また、日本資金を借り入れている事業者は
大きく膨らむ金利負担にも苦しむことになる」と指摘する。
現在の急激な円高をもたらしている要因として、「円キャリー
取引き」の清算とより安全な資産運用に向かう資金の流れとが
あげられている。それだけに円急騰の動きを簡単に沈静化させる
ことが困難な状況だ。2005年以降、超低金利の円を借り入れ、
新興市場の高金利資産に投資する「円キャリー取引き」が流行
したが、最近、こうした投資金が集中的に清算されている。
先進諸国が連日のように金利を引き下げ日本との金利差が徐々に
縮小する中、より安全な資産運用を望む投資家たちが、資産価格の
暴落が始まった新興市場から投資資金を引き上げ、借り入れた
円を返済しているため円の需要が急激に高まっているのだ。
28日、先進7カ国(G7)は、円急騰の危険性を警告する異例の
声明文まで発表した。
専門家らは、円高騰を防ぐ手段は事実上、日本の金融当局の
介入以外にはないと見ており、今後、当分の間、円高傾向が
続くものと見ている。
(終わり)
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