韓国語ではイルカ(돌고래)もシャチ(범고래)も、クジラ(고래)の
仲間と認識されている。
韓国語的な認識を強いて日本語に移すとするならば、イルカは
「チビクジラ」、シャチは「トラクジラ」程度になるのだろうか。
(「イルカ/돌고래」の「돌」は、「劣った」「野生の」などの意味を
持つ接頭語)
本来、生物学的にはイルカもシャチもクジラと同類の海棲哺乳動物
なので、これら3種の動物に関する限り、韓国語の認識と命名法は
全く理にかなっている。
一方、感覚的にイルカやシャチを、クジラと全く別の生物ととらえて
いるのが日本語だ。
韓国語と日本語の間に存在する、こうした言語習慣上の違いを
踏まえた上で目を通したい記事が、「クジラの日」に「イルカ」に
スポットをあてた下記のフォトニュースだ。
日本語としては少し違和感を覚える文章になるが、単純に直訳
してみた。
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■돌고래 가족에게 자연시인증을
イルカの家族に「自然詩人証」授与
(ニューシス 4月24日)
24일 저녁 고래를 사랑하는 시인들의 모임(대표 정일근
시인)은 2010 고래의 날(4월 25일) 기념해 울산 남구 장생포
고래문화특구 고래생태체험관에서 돌고래를 위한 낭독의 밤
'아름다운 소통'을 열고 있다.
24日夜、「クジラを愛する詩人の会」(チョン・イルグン代表)は、
「2010年クジラの日(4月25日)」を記念し、蔚山(ウルサン)南区
長生浦クジラ文化特区のクジラ生態体験館で、「イルカのための
朗読の夜・『美しい疎通』」を開いた。
시인 이건청 한국시인협회 회장이 돌고래가족에게 천연기념물
자연시인증을 수여하고 있다.
同朗読会では、詩人で韓国詩人協会会長のイ・ゴンチョン氏が、
イルカの家族に「天然記念物・自然詩人証」を授与した。
・・ ・・ ・・ ・・
さて、読者の皆さんなら、この韓国語の記事を、どう、より自然な
日本語の文章に訳されるだろう?
△「え?質問を投げかけたまま終わるんですか?」
「かっこよすぎます」
△「もったいぶらずに、オマエの
結論を書けばいいんだヨッ!」
(終わり)
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