惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

ガッテン流焼秋刀魚

2015-10-11 20:35:08 | 食・レシピ

 月曜日にサンマを焼いて「完璧!」と自画自賛したばかりですが、その後、NHKテレビ「ためしてガッテン」で、旨みを逃さないジューシーなサンマの焼き方を見てしまいました。
 で、今日はその焼き方でサンマを食べてみようと、七厘に火をおこした次第。

 ガッテン流レシピのキモは、焼く時間が長いとサンマの脂が流れ落ちてしまい、身がパサパサしてくるので、身に熱がとおるギリギリまで焼き時間を抑えること。ただし、それだと皮に焦げ目がつかないので、あらかじめ味醂(10倍希釈)をサンマに塗ることで、皮を焦げやすくする。

 いわれたとおりにやってみました。七厘の炭火焼きなので、片面5分、ひっくり返して4分。計9分。
 これまでは15分ぐらいかけていました。ガッテンで指摘されたように、焦げ目をしっかりつけるにはそれだけの時間が必要だったのです。
 でも、味醂を塗ると確かに焦げ目がつきやすく、指定の時間でいい具合になります。で、ジュウジュウ、ブツブツとサンマの内部が煮えたぎっている音を聞きながら皿に移して2分――実際は4分ぐらい経ってしまいましたが、箸を入れてみると、身の柔らかいこと。これまでは失われていた脂が、まだ、いっぱいに充満しているのです。内臓は脂の海に浮いている感じ。

 この脂はエイコサペンタエン酸やドコサヘキサエン酸がたっぷりで、体に良いんですよね。だから、脂肪の取り過ぎを気にする必要なし。
 ということで、口のまわりや指先を脂でベトベトにしながら、ふんわりジューシーなサンマをいただきました。これからはこの焼き方だな。


完璧焼秋刀魚

2015-10-05 21:24:31 | 食・レシピ

 夕食はサンマ。
 この秋2度目。例によって、私が七厘で焼きました。

 前回は、入手困難ということで大根おろしを省略したのですが、今回はしっかりつけてもらえました。搾るミカンも柚子とカボスの2種類。焼き加減もうまくいって、皮に黒い焦げ目はなく、パリッと香ばしい薄茶色。そこに濃い茶色の網目がついて、見た目も完璧。考えられるかぎり最高の出来栄えといっていい焼きサンマとなりました。
 脂ものっていて、美味しい、美味しい。
 今年のサンマは小ぶりだということですが、いやいやこれが普通でしょう。特に大きい必要はありません。大きすぎると七厘からはみ出してしまい、尻尾や頭に近い部分が焼けにくくなります。

 こんなに美味しいサンマだから、誰かがサンバで踊っているに違いないと思ってググってみると、宮城県女川町の「おながわ秋刀魚収獲祭」のテーマソングが「さんま de サンバ 」という歌なんですね。楽しい。
 でも、サンマのサンバという意味なら「サンバ de さんま」という歌もあっていいな。目黒あたりの人が作ってたりしないかなあ。

 〈ナンクロメイト〉11月号が発売になりました。担当の新刊紹介欄で次の3冊を取り上げています――

  • 中島たい子 『心臓異色』 (光文社)
  • 北大路公子 『石の裏にも三年 キミコのダンゴ虫的日常』 (集英社文庫)
  • ウィリアム・ホープ・ホジスン 『幽霊海賊』 (夏来健次訳、アトリエサード)

 『幽霊海賊』は古典ホラー小説の〈ナイトランド叢書〉の1冊。このシリーズは面白そうなのが並んでいて、どれも取り上げたくなります。


豚カツに塩

2015-03-09 21:16:27 | 食・レシピ

 「青菜に塩」は意気消沈ですが、「豚カツに塩」はなかなかのもの。

 

 映画『小さいおうち』で、倍賞千恵子さんが演じるおばあちゃんの作った豚カツを塩で食べるシーンがあったので、「へえぇ、そんな食べ方もあるのか」と思いました。
 我が家はこれまで豚カツソース一辺倒。摺りごまソースでいただくお店もありました。

 

 今夜は家人が豚カツを揚げてくれたので、映画の真似をして塩で食べてみました。
 肉と脂身の旨みがよくわかって、これはこれでいいですね。ころものサクサク感も際立ちます。
 天麩羅は塩で食べることもありましたが、これからは豚カツも同様にしてみるのが楽しそう。

 

 といって、ソースをやめるわけにはいきません。
 ソースをかけて食べる豚カツは、これまた堪らない美味しさ。キャベツもソースが合いますものねぇ。


親方の酒

2014-12-19 20:50:12 | 食・レシピ

 朝から夕方まで、ほぼ一日、原稿書き。
 次の仕事も切羽詰っていて、頭の中は錯綜していました。

 

 が、夜は息子夫婦がやって来て家族揃っての夕食。
 お嫁さんの実家から送られてきた泡盛を開け、お湯割りでいただきました。

 

 馥郁たる味と香りは蒸留酒特有のもの。ウィスキーやブランデーにも通じるところがあり、一方で琉球の土臭い感じも。
 お腹の底からほっこり温まる酔い心地で、今はいい気分です。つまみの朴葉味噌も美味しかった。

 

 もう少し仕事してから、今日はもう寝ます。


椎の実

2014-12-06 20:58:35 | 食・レシピ

 昨日、鎌倉文学館の庭で拾ったスダジイの実を食べてみました。
 水洗いした後、1日、天日に干して、夜、フライパンで炒りました。

 

 ほんの少しベージュが混じったような白い実は、いかにも滋養がありそう。


 

 

 プリプリした食感とほのかな甘みで、なかなか美味しい。穀物とナッツの中間のような味かな。食べた後、わずかに舌にえぐみが残るような気がします。タンニン?
 ひとくちでいえば、ピーナツをすっきりさせたような食べ心地。

 

 子どもの頃はよく食べました。裏山で拾ってきたのを、おやつにしたように思います。もう50年以上も前のこと。
 なつかしかった。太古からの山の幸なんですねぇ。なんだかうれしい。