午後5時から神楽坂の日本出版クラブ会館にて。
百数十人が集まったでしょうか。4年前、エッセイ集『ぼくがカンガルーに出会ったころ』(国書刊行会)が出た時の出版祝賀会と同じ会場で、似たようなメンバーが揃ったのではないかと思います。あの時は、いつものように若々しく、本当にお元気だったのに。
百数十人が集まったでしょうか。4年前、エッセイ集『ぼくがカンガルーに出会ったころ』(国書刊行会)が出た時の出版祝賀会と同じ会場で、似たようなメンバーが揃ったのではないかと思います。あの時は、いつものように若々しく、本当にお元気だったのに。
発起人の森優さん、小尾芙佐さん、深町眞理子さん、高橋良平さんが壇上で浅倉さんの思い出やお仕事について語られました。
中でも印象に残ったのは、小尾さんが、当初、ミステリの翻訳に目が向いていてSFはあまり気がのらなかったけれど、浅倉さんと伊藤典夫さんにキャロル・エムシュウィラー「順応性」の訳を誉められ、SFにもきちんと向き合わねばと思った、とおっしゃったこと。そして、深町さんが、〈SFマガジン〉1964年9月号に載ったウォード・ムーア「新ロト記」の浅倉さんの訳が「きちんとしたお仕事」であったことに打たれ、それ以来、訳業をずっと評価しているとおっしゃったこと。
ムーアの「新ロト記」は、私が〈SFマガジン〉を読み始めた頃に接して衝撃を受けた作品で、深町さんのお話には深くうなずいたものでした。
良い作品、面白い作品を探し出して、その魅力を(時には原作以上に)伝えてくださった浅倉さんには、いくら感謝しても感謝しすぎることはないと思います。浅倉さん、どうもありがとうございました。