惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

立秋を過ぎて

2010-08-09 20:33:55 | SF
 少し季節が変わりましたかねぇ。
 週末のSF大会の間に、暑さが一段落したみたい。今日は時おりパラついてしのぎやすい一日でした。

 以下に、ツイッターでつぶやいたSF大会報告を貼り付けてみます――

SF大会では、お声のかかった企画出演のためほとんど他の企画が観られませんでした。オープニング&クロージングの他に2日目午後の「SF学を復興セヨ!」ぐらい。

「SF学を復興セヨ!」の出演は、豊田有恒・井口健二・瀬名秀明・八代嘉美の皆さん。学問・研究とSFとを統合することが必要ではというのがテーマで、この話になると出てくるのが小松左京さん。小松さんの話題がかなりの部分を占めました。

1970年の国際SFシンポジウムのことも取り上げられ、瀬名さんは「今こそ、日本で2回目の国際SFシンポジウムが必要!」と力説。この件の今後が注目されます。

ディラーズルームをうろついていて入手したのが「さらば 志水一夫~7つのペンネームと1つの文体を持つ男」。昨年、亡くなられた「と学会」会員でサブカルライターだった志水さんを追悼するファンジンです。

これに志水さんのご自宅内部の写真が掲載されているのですが、想像を絶する本の山……というか、積みあがった本の山地と渓谷の光景に絶句。溢れる本のため、志水さんの棺もご自宅に入らなかったとか。大会いちばんのショックでした。

ちなみに、4万3000冊にのぼると見られる志水一夫さんの蔵書は、明治大学の「米澤記念図書館」に寄贈されるそうです。米澤嘉博さんのマンガ学と志水さんのオカルト関連学が合体した図書館って …… !!!
 などとつぶやいていたら、「SF学を復興セヨ!」の司会をなさった八代さんからリプライがあり、
「企画の意図は「生命科学への過信」「生命科学への不信」へのひとつの答えとして、「SFの想像力」を導入したビジョンを導入したい、ということがあります。今回はリアルタイムで「未来学」勃興当時を知る人たちへのヒアリングを意図しました。
 とのことでした。
 こういうコミュニケーションが簡単にできるのはツイッターのありがたいところ。