ヒガンバナ(マンジュシャゲ)が咲き始めました。
例年より少し早いのは、先月下旬からの低温のせいでしょうね。
まず花茎をニョキニョキと伸ばして花を咲かせ、花が終わってから葉が出てきます。そのため「葉見ず花見ず」と呼ぶこともあるそうです。
ただ、この花はまず実をつけないんですよね。ごくたまに種がついても発芽することはないとか。その昔、中国から入ってきた種類が、染色体の多い3倍体だったせい。そのかわり、球根にしっかり栄養を蓄え、増えてゆきます。
よくあぜ道に生やしてあるのは、球根が浮き上がらないように、根がしっかりと土を抱え込むので、土留めの役割をするせいだともいいます。
秋、稲刈りの頃、あぜ道に赤い花が咲き誇るのはうれしいものです。その楽しみもあったのではないでしょうか。