午後、いつもの散歩時間より早めに家を出ました。金融機関の窓口に用があったのです。
閉まるまでにたどり着かねば、と速足で歩いていると、向こうから自転車で女の人がやって来ます。マスクをしていても、私だと気づいたらしく、「ライト、届きました」。
バイク屋のおかみさんでした。バイクのヘッドライトの電球の替えが到着したのを教えてくれたのですが、わざわざ自転車で告げに?
金融機関での用を済ませて、バイクを店に持ち込み、今度は駅前方面へ用足しに。ついでに真光書店に寄って、木下古栗『サピエンス前戯 長編小説集』(河出書房新社)と他1冊を購入。
木下さんの新著は、まだ書評も何も読んでないので予備知識なしでの購入ですが、1冊(334ページ)に表題作、『オナニーサンダーバード藤沢』、『酷暑不刊行会』(それぞれ正編と「その後の展開」とから成る)の3長編が収められているらしい。
なんだか文学全集の1巻のようだなあ、まあ、いいか。
などと考えながらバイク屋に来ると、ライトの修理は完了していました。
ところで、バイクを持ち込んだ時には、急いでいたのでよくわからなかったのですが、店の中はシートを張りめぐらせて何やら工事中なのです。
おかみさんに聞くと、天井の張り替えなんだそうです。天井全体が落ちてきそうになったり、ネズミがエアコンの電気コードを齧っていたり、色々と大変だったみたい。
店の中にじっと落ち着いていることもできないようで、若旦那も外でうろうろ。修理も外でやったんじゃないかな。工具が入口の前に置いてありました。
たぶん、電球の替えが届いた時もこんな感じで、店の電話が使いにくかったんでしょう。それで私への連絡も自転車で、ということになったんじゃないかな、と思ったことでした。