今日もよい天気。
午後、昨日につづき自転車にまたがって吉祥寺へ。
吉祥寺駅から井の頭通りを南東に700メートルほど行ったところにあるgallery shell 102で、今日から「YОUCHAN個展 本を巡る冒険 2 古本タワー再び」が開かれているので見に出かけたのでした。
我が家からの順路はハケの坂を上って中央自動車道をまたぐ陸橋を渡り、北へ。東八道路から人見街道に入って三鷹台駅近くまで。そこから神田川ぞいの道をさかのぼって井の頭公園の南端付近で川を渡り、住宅街を北へ。井の頭通りにぶつかると目的地のすぐそばでした。片道30分あまり。
YОUCHANさんの個展は、数年前から手がけているセルビアの作家ゾラン・ジヴコヴィチさんの「全集英訳版」(新作が出れば追加されるので完結は未定らしい)の装幀と日本の探偵小説を題材にした作品をまとめたもの。
ゾランさんの装幀は、具象と抽象的デザインが融合した夢幻的な絵があしらわれていてとても面白い。
日本の探偵小説は、夢野久作、渡辺温、久生十蘭らの作品の場面をモチーフにしたもの。YОUCHANさんの探偵小説への愛が溢れています。
あと、最近、手がけた本の装幀――岡本かの子『美少年 岡本かの子アムール幻想傑作集』(彩流社)や高井信『見知らぬ知人 単行本未収録作品集』(書肆盛林堂)なども。
ギャラリーの床の中央には木箱が積み上げられていて古書が展示即売されています。タイトルの「古本タワー」とはこれのこと。
盛林堂さんの提供ですが、興味深い本がいっぱいで、私が到着したのは展示開始3時間後ぐらいですが、すでに三分の一ぐらいは空っぽ。ちょうど外出から戻ってきたYОUCHANさんがせっせと本の補充を始めていました。その中に欲しい本があったので私も1冊購入してしまいました。
帰宅後、ギャラリーで入手した今回の個展の図録を開くと、作品を図案化する作業の大変さと面白さをYОUCHANさんが書いておられて思わず読みふけってしまいました。
個展は12月7日まで(11月30日と12月1日はお休み)。
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