夕方、歩いて駅前方面へ。
甲州街道から駅へ抜けるビル横の通路(「オリエントマンション小路」とでもいうのでしょうか)をひさしぶりに通ったのですが、途中で、「えっ?!」と声を上げてしまいました。
古本屋さん「円居」がなくなってる!
しばらく来ていなかったし、前を通っても寄らないままだったりしたのですが、いつの間に?
すぐ横のカレーとコーヒーのお店「かれんど」さんで聞くと、「6月の14~15日頃、閉店しました」とのこと。気が抜け、寂しい思いに襲われました。
40年前、この街に越して来た時にはもう店があり、時々、本や雑誌を買ってもらいました。こちらが買うことはほとんどなくて申し訳なかったのですが、本を持ち込んだ時にちょこっとお話をするのが楽しみでした。店主は「良い人」としかいいようのないお人柄。
話した内容で忘れられないのは、近くに映画の撮影所があるせいでしょう、小道具に使う本を見繕って貸してあげることがあるとのこと。そうした映画のひとつが、緒方明監督、田中裕子主演の『いつか読書する日』(2005年、パラダイス・カフェ/パグポイント・ジャパン) だとか。
いい映画だったなあ。もう一度、見直す時は、クレジットをしっかり見なくては。いや、クレジットはされてないとおっしゃってたかな。
改めて軒先のテントをよく見るとうっすらと「古書 円居」の文字が。
調布の大事な店がひとつ消えてしまいました。でも、ネットでは今も営業なさってらっしゃいます(6月15日にリアル店舗を閉じたと書かれてますね)。
どうぞ、いつまでもお元気で。
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