大相撲秋場所で優勝した照ノ富士に後を託したということなのでしょう。横綱白鵬引退。
7月の名古屋場所で全勝優勝した際には、さらなる記録を達成したいと語っていたように思うのですが、怪我と年齢とを考え合わせると、これ以上、横綱の責務に耐えることができないと判断したのでしょうね。責任感の強い横綱でした。
とにかく強いお相撲さんでした。立ち会い、鋭く踏み込み、左手でまわしを取った時の相撲は惚れ惚れするのみ。
長い間、1人で大相撲の屋台骨を支えてきた重圧はただごとではなかったはず。しばらくはゆっくりと心身をいたわり、後継の育成にとりかかっていただきたいと思います。
〈小説推理〉11月号が発売になりました。担当のSFレビューで次の3作を取り上げています――
- 高野史緒 『まぜるな危険』 (早川書房)
- 山田宗樹 『存在しない時間の中で』 (角川春樹事務所)
- アーカディ・マーティーン 『帝国という名の記憶〈上・下〉』 (内田昌之訳、ハヤカワ文庫SF)
本号の〈小説推理〉誌巻頭には「夢枕獏の近況報告」というグラビア特集が組まれています。
8月に箱根湯本の「箱根菜の花展示堂」で開かれた獏さんの書の個展会場での写真とエッセイ。この半年、リンパガンのため連載を休んでいるものの、治療は最終段階を迎えており、「お待たせしておりますが、元気です」とのこと。
早く以前のように健筆をふるっていただけるよう(同年齢ということもあって)応援しております。
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