昨夕は、雨の中を(バイクで!)出かけ、神田連雀亭にて「立川三四楼独演会」。
三四楼くん、今回は古典専念で、「新聞記事」と「井戸の茶碗」。
例によって肩ひじ張らない高座は、トチッて「巻き戻し」するのも芸にしたりして、まずまずの出来栄え。「井戸の茶碗」の「拙者は受け取らぬ!」の繰り返しが良かった。
ゲストに、同じ立川流の二つ目、立川がじらさん。
演目は、落語家が自分の存在そのものに疑問を抱くメタフィクション落語。新作ですが、これぞというオチが見つかれば、傑作になるかも。
今日は我が町の駅ビル3館がオープン。C館のシネコンで映画を観てきました。
時間があったので、他のビルも拝見と思ったのですが、B館(ビックカメラほか)は覗けたものの、いくつものショップが入ったA館は入場制限で長い列が出来ていて、中に入るのを断念。千客万来ですな。
観た映画は、是枝裕和監督『三度目の殺人』。全編、スクリーンから切なさがしたたるような傑作でした。
紋切型の思考に疑問を投げかける脚本の鋭さ。役者の魅力を存分に引き出した演出。リズム感のある編集がされた映像の心地よさ。素晴らしい。
小説推理11月号が発売になりました。担当のSFレビューで次の作品を取り上げています――
- アダム・ロバーツ 『ジャック・グラス伝―宇宙的殺人者―』 (内田昌之訳、新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)
- 藤崎慎吾 『風待町医院異星人科』 (光文社)
- 柞刈湯葉 『横浜駅SF 全国版』 (KADОKAWA)
- 荒巻義雄 『もはや宇宙は迷宮の鏡のように』 (彩流社)
アダム・ロバーツは1965年生まれの英国人作家。大学で文学を教える先生のようですが、2000年からSFも発表しつづけています。『ジャック・グラス伝』は、いかにも英国人の手になるSFという感じで、皮肉とユーモア、それに暴力性とが盛り込まれた楽しい作品。
正確には、球場外側に設けられたオーロラ・ビジョンで見ました。
数字の通り、100000号本塁打については他球場に持って行かれてしまったので、球場全体が重苦しい空気になっていました。
ここで思うのが星新一先生で、星先生が目指たのは短編小説1001編であって、1000編ではなかった事。
キリ番を末尾「0」ではなく、末尾「1」とする考えもあるのですね。
クラーク先生の、題名に年数が記される一連の作品も、末尾が「1」です。
こちらの考えですと、筒香選手の100001号は、悪くない数字と思うのですが。
もちろん、戸柱選手の99999号も、悪くないです。
もっとも、星先生の場合、随筆で中日ドラゴンズの話になると熱くなる傾向があったので、星野仙一(星の一〇〇一)という考えもあったのかもしれませんけど。
ちなみに、私はテレビでマレーロ選手の10万号を見ていました。
星新一さんがショートショート「1001」を同時発表した時には、「星さんらしいな」と思いました。もっとも「星野仙一(星の一〇〇一)」を意識していたとは、想像もつきませんでしたけど(^-^;