惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

『狛犬かがみ』

2006-09-25 20:57:45 | 本と雑誌
 予報よりも良いお天気で、特に午前中は見事な秋晴れ。
 我が家の庭のキンモクセイも2~3日前から香り始め、ベランダに干した洗濯物も良い匂いに染まりそう(取り込む時にバスタオルを嗅いでみましたが、残念ながら匂いはしませんでした)。

 たくきよしみつさんが書いた狛犬の入門書『狛犬かがみ』(バナナブックス)を読んで(眺めて)いたら、思わず笑ってしまいました。だって「これが狛犬?」と思うようなものが結構あるんですもの。
 で、面白くなってたくきさんの主宰する「狛犬ネット」を見たら、「日本一○○な狛犬」として、もっと笑える狛犬が満載されていました。笑い声があまりに大きかったのか、隣の部屋から息子まで「???」とやって来ましたよ。狛犬、クセになりますねえ。


『フラガール』

2006-09-24 21:20:25 | 映画
 昨夜はお江戸両国亭にて「第3回立川三四楼勉強会」。古典落語4題に新作・画用紙落語2題という盛りだくさんな内容。
 この日は他にも席を勤めてきたとかで、お疲れのはずなのに、かなりの熱演でした(といっても、持ち味の頼りなさがにじみ出るのであまりそんなふうには見えないのですが)。
 「長短」における、気の長い男の表現が素晴らしかった。栗饅頭を食べるところの巧さには目を瞠りました。古典と画用紙落語と、どちらに力を入れるべきか迷っているようですが、2つの方向は両立できるのではないでしょうか。どちらも頑張って欲しい。早く前座を卒業できる日が来ますように。

 今日は東宝シネマズ府中(最近はここに行くことが多い)にて李相日監督『フラガール』

 この映画は、南海キャンディーズのしずちゃんが一人、例のニタニタ顔で延々とフラダンスを踊る予告を見た時、内容もまったくわからないのに「観たい!」と思ったものでした。
 その後、常磐ハワイアンセンター設立時の実話をもとにしたものと知り、「う~ん」と迷ったものの、音楽がジェイク・シマブクロとわかって、「やっぱり観なくちゃ」となったのでした。
 彼の演奏は今までのウクレレのイメージを一新する驚くべきもの。映画の音楽も予想どおり素晴らしかった。殊にエンディングに流れるテーマ。

 映画自体の内容は「センス古いんでないの」と思いつつも、不覚にも大量の笑いと涙で攻められ完全に私の負け。
 でも、悔しいからあえて人には勧めません。富司純子が実に美しい。

 ホームページの「日本全国ご当地SF」、千葉に『ニューロマンサー』を、大阪に「エイやん」を追加しました。推薦くださったEASTさん、堀さん、ありがとうございました。皆様も候補を思いつかれましたらぜひご推薦を。


続・小さくしない

2006-09-22 20:57:13 | うんちく・小ネタ
 一の日会の小泉さんに「キユーピー」も拗音の表記が大きいままの企業であることを教えてもらいました。小泉さん、ありがとう!

 おりしも今日の毎日新聞東京版は夕刊一面で「キユーピーあえるパスタソースたらこ」のCMキャラクター「たらこキユーピー」が大変な人気であることを伝えています。
 記事では「キユーピー」と「キューピー」が入り混じって奇妙な感じ。校正係はイライラしたでしょうね。
 キユーピーのキューピーさんは大変に可愛い。それに赤いぬっぺらとしたタラコの着ぐるみをまとわせて不気味な雰囲気をかもし出し、大量に行進させる。なんて凄いアイデアなんでしょう。記事では「キモかわ」の典型のような書き方をしていたような……。

 夕方は自転車で再び世田谷区大原方面へ出撃。
 和田堀給水所周辺の狭くて混雑する道を迂回する路地を探してみたかったのです。明大前駅あたりから裏道をたどると、踏み切りも回避できるルートがあることがわかりました。が、距離的には少し遠回り。どう走るのがいいか、思案のしどころです。

 ともかく環七通りまで出たので、交差点を渡って井の頭通りを渋谷方面へ。世田谷と渋谷の境である大山交差点まで走りました。このあたりにはアンティーク家具や骨董の面白そうな店が何軒かありますね。時間がある時に覗いてみたい。片道50分。


小さくしない

2006-09-21 20:25:55 | うんちく・小ネタ
 「キヤノン」や「文化シヤッター」、「富士フイルム」のように拗音など、本来なら小さく添えるべき文字を大きく表記する会社があることは、古い友人で日本語問題の大家・岡田芙さんに教えてもらってから気づきました。つい最近のことです。
 で、今日はこうした例をもうひとつ見つけたのです。

 恵比寿麦酒記念館館長の端田晶さんが書かれた『小心者の大ジョッキ』(講談社)にある次の一文――

 ビールを看板にしているサッポロライオンやニユー・トーキヨーなどの大型ビヤホールでは、お料理の食器とグラスやジョッキを絶対に一緒に洗浄しません。

 以前なら何気なく読み進んだはずの「ニユー・トーキヨー」に目が止まりました。「ユ」も「ヨ」も大きい文字で書かれています。これは誤植ではないはず。
 ウェブでニユートーキヨーのホームページを見てみると、果たしてその通りでした。

 1つの社名なのに小さくしない例が2つも含まれているなんて、すごいじゃないですか。これに気づいて、何だか得したような気分になりました。
 どうやらビヤホールの店の名は「ニユー・トーキヨー」とナカグロ(・)が付き、社名にはナカグロがないようです。ちょっとややこしい。


天命反転住宅

2006-09-20 20:31:58 | まち歩き
 キンモクセイ香る。
 彼岸の入り早々にというのは、かなり早めですね。昨年は10月に入ってからでした。

 毎月20日はMマートの日本酒安売りデー。自転車で買い出しに出かけました。
 が、その前に西へ足を伸ばし、東八道路・天文台北交差点向こうまで。

Tenmei0609  この「三鷹天命反転住宅」は荒川修作さんとマドリン・ギンズさんが造った遊び心あふれる分譲住宅。
 しかし、完成から1年近く経つのに荒川さんのオフィス以外、入居者がいないらしい。そこで、このたびホームオフィスとして賃貸もすることにしたと、今朝の朝日新聞むさしの版には出ていました。

 現地に行ってみると、確かに3階東側の部屋によしずのブラインドが掛かっているだけで、他の部屋は使われていないようです。
 部屋の写真なんかを見ると楽しそうなんだけどなあ。生活の場としては奇抜すぎたのか、2LDKで9000万円ほどするという値段が高すぎたのか。その両方なんでしょうかねえ。
 オフィスにするなら、どんな仕事に向いているのだろう?