今日のステレオグラムはハナグモ。名前どおり、庭のユリの花にいました。
獲物をとらえるための網を張らず、歩きまわって狩りをする徘徊性のクモ。8本ある脚のうち前方の4本を2本ずつくっつけて広げているのは、近くに来たハエなどを素早く挟んでしまおうと構えているのだそうです。
2本の爪よりは4本の爪の方が獲物を確保しやすいということでしょうが、なんだか翼を気取っているかのようですね。
こうして狩りをするクモも肉食性のアシナガバチなどには狙われてしまいます。弱肉強食のドラマが庭で繰り広げているのです。
今日のステレオグラムはハナグモ。名前どおり、庭のユリの花にいました。
獲物をとらえるための網を張らず、歩きまわって狩りをする徘徊性のクモ。8本ある脚のうち前方の4本を2本ずつくっつけて広げているのは、近くに来たハエなどを素早く挟んでしまおうと構えているのだそうです。
2本の爪よりは4本の爪の方が獲物を確保しやすいということでしょうが、なんだか翼を気取っているかのようですね。
こうして狩りをするクモも肉食性のアシナガバチなどには狙われてしまいます。弱肉強食のドラマが庭で繰り広げているのです。
なんとか書き上げた原稿を、夕方、送った後、野川の岸辺を散歩しました。
ただ歩くのではなく、今日はポリ袋を持参して、密かに獲物を狙いました。
獲物とはクワの実。今、岸のあちこちの木で熟れつつあるのです。ジャムにしたい。
しかし、行く先々にライバルがいるのです。枝に手を伸ばし実を摘んでいる女の人や男の人。
1年まえまではこんなことはなかったのに。世間の風潮が変わったのでしょうか。
というわけで、ほんの少し摘んだクワの実を持って歩いていると、カルガモの雛が川面を泳いでいるのを見かけました。可愛いのが4羽。
一緒に立ち止まって見ていたご婦人によれば、もう少し上流では7羽育っているそうです。
良かった。今年はちゃんと生まれたんだ。確か、去年は見かけなかったんですよね。
発起人の森優さん、小尾芙佐さん、深町眞理子さん、高橋良平さんが壇上で浅倉さんの思い出やお仕事について語られました。
中でも印象に残ったのは、小尾さんが、当初、ミステリの翻訳に目が向いていてSFはあまり気がのらなかったけれど、浅倉さんと伊藤典夫さんにキャロル・エムシュウィラー「順応性」の訳を誉められ、SFにもきちんと向き合わねばと思った、とおっしゃったこと。そして、深町さんが、〈SFマガジン〉1964年9月号に載ったウォード・ムーア「新ロト記」の浅倉さんの訳が「きちんとしたお仕事」であったことに打たれ、それ以来、訳業をずっと評価しているとおっしゃったこと。
ムーアの「新ロト記」は、私が〈SFマガジン〉を読み始めた頃に接して衝撃を受けた作品で、深町さんのお話には深くうなずいたものでした。
良い作品、面白い作品を探し出して、その魅力を(時には原作以上に)伝えてくださった浅倉さんには、いくら感謝しても感謝しすぎることはないと思います。浅倉さん、どうもありがとうございました。