東京では明日(6月19日)から大規模なイベントを除いて、飲食店などの自粛要請は全面的に解除されます。
一方東京都の関係者によると今日新たに41名の人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。一日の感染者が40名を超えるのは今月15日以来のことです。社会的・経済的な活動はコロナ前に戻りつつありますが、ワクチンや治療薬が開発されるまで安心することはできません。
外食や旅行ができずにセーブしたお金があればその一部をワクチン・治験薬の開発支援に寄付してみませんか?
コロナリスクのない明るい社会を取り戻すことを目指して。
昨日喀血の(おそらく)根本治療を終えて退院した。喀血治療については過去何度かエントリーしているがこれをもって最後となることを強く望んでいる。
さて最終治療は出血元となっている右肺の肺葉の一部を削除するというものだった。
実は昨年秋に喀血を止めるべく、カテーテルで肺の血管の一部に栓をする「塞栓術」という施術を行ったが、期待通りに行かなかった。塞栓術については期待通りにいかない場合が2割くらいはあると聞いていたのでそれ程の失望感はなく、根本的な治療に取り組むことにした。
今回の手術の前に執刀医の先生に病名を確認すると「気管支拡張症です」という返事が返ってきた。昨秋の「塞栓術」の時の病名は「喀血」だったと記憶している(「喀血」というのは病名ではなく、症状の一つではないか?という違和感が残っていた)。気管支拡張症という病気については原因・症状・治療方法等が多様でイメージが掴み難いが、以下の説明から手術に踏み切ることにした。
- この気管支拡張症は細菌性のものではないと思われる(最終的には摘出した組織の一部を培養し菌の有無を判断する)。よって炎症や癒着を起こしている部分を削除することで喀血を止めることができる可能性が高い。
- この喀血について根本的な治療を行わず、止血剤等で対症療法的な治療を続けている場合、大量出血を起こす可能性を否定できない。
- 今回摘出する肺葉は既に石灰化等で機能していないので、削除しても肺活量が減少する等の機能面の影響はほとんどない。
- 手術は全身麻酔で胸腔鏡+一部開胸で行う。
執刀医の説明後インターネットで調べたことなどをまとめると次のようなことだろうという結論に達した。
- 気管支拡張症の手術で治療しているケースは少ない。これは非細菌性の気管支拡張症が少ないことによるのかもしれない(素人考え)。統計的に手術の成功確率を判断するにはデータが少ない気がするが、手術即失敗(大量出血による死亡等)という例はなく、また手術による完治実績も良好なので「リスク・リターンは妥当」と判断した。
- 体力が低下する将来手術するよりも比較的体力がある現在手術を行うのが適切である。
- 今回手術を行う複十字病院は呼吸器の専門病院で気管支拡張症の手術実績も多い。執刀医の先生については過度に楽観的でもなく、きちんとした説明をしてくれたので信頼できると判断した。
以上のような判断から3月3日に手術を行い、昨日退院した次第である。
現在手術後の痛みはなく、日常生活に戻ることができ、明日から顧問先に出社する予定なので現時点では手術は成功だったということができる。
以上が私の喀血治療の最終編である(ことを強く希望している)。
なお喀血の原因は多岐にわたるので手術がベストの選択とは限らないことはいうまでもない。喀血の原因が細菌性の場合はその細菌を除去するのが根本治療になるだろう。また私の場合はうまくいかなかったが、塞栓術も有効な手段であることは間違いない。
なお肺の病気については専門病院がそれ程多くないようだ。私はお世話になった複十字病院を高く評価しており、喀血等で悩んでいる方にご推薦したいと考えている。