金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

石川直樹さんの講演会で元気を頂いた

2025年01月19日 | ネパールトレッキング
昨日(1月18日)名古屋の山仲間の誘いを受けて、さいたま文学館に写真家・石川直樹さんの講演を聴きに行きました。
 石川さんは世界の8千メートル峰14座全山に登った人です。8千メートル全山に登った日本人としては登山家・竹内洋岳さんについで二人目です。
 石川さんによると最近は山頂に登ることをattackすると言わずにpushするということが多いそうです。Attack攻撃という言葉には「山頂を落とす」という自然に対する挑戦的な姿勢や仲間に対する競争や対立意識を内包しているので、最近は目標に向かって努力するという意味合いの濃いpushという言葉が好まれるという話でした。ちなみに私がビジネスマンだった頃は使いませんでしたが、最近は「新製品の販売をpushする(積極的に推し進める)」というビジネス用語にもなっているようですね。
 さて8千メートル峰に登ることは無理ですが、8千メートル峰を間近にみるネパールやカラコルムのトレッキングはまだでると思います。今年はネパールのランタン谷からチベットのシャシャパンマ8,027mを眺めたいなどと考えています。石川さんにpushされたのかもしれませんね。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トランプ大統領就任を前に株価は上昇したが……

2025年01月18日 | 投資
 昨日(1月17日金曜日)米国株は大幅に上昇した。週明けの1月20日にはトランプ大統領の就任式が行われる。年初は下落していた相場は、今週発表された物価統計がインフレ鈍化の兆候を示唆したことを受け、大幅に上昇し今のところ今月の成績はプラスに転じている。
 年初来のパフォーマンスは、S&P500が1.96%、ダウが2.22%,ナスダックが1.65%のプラスだ。
 今週の株価上昇についてCNBCの記事は次のようにコメントしている。
 Those gains come after investors received back-to-back reports showing inflationary pressures softening somewhat. 
 「株価上昇は投資家がインフレ圧力が減じているという連続的なレポートを受け取ったあとに起きている」という意味だ。
 Back to back reportという表現は日本でもプロジェクト・マネジメントなどでは使われるようだが、それほど一般的ではない。「プロジェクトの進捗を把握し、必要な調整を行うために連続的な報告」という意味だ。
 ここでは今週発表された米国の卸売物価指数統計や消費者物価指数統計の報告が、連銀のインフレ抑制というプロジェクトの進捗状況を反映しているという意味で、back to back reportという表現を使ったのだ。
 ところで今週の株高は昨年11月の大統領選挙後の株高以降で最高のものだった。単純に考えるとトランプ大統領の減税案など景気促進政策を歓迎しているとも取れる。しかしトランプ大統領が関税引き上げを実施すると景気が減速する可能性が高い。
 こう考えると今年の株価見通しはまだまだ不透明と言わざるを得ないだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

CPI報告と米銀好決算で米国株躍進

2025年01月16日 | 投資
 昨日(1月15日)は米国株が躍進した。ダウは1.65%、S&P500は1.83%、ナスダックは2.45%上昇した。これは昨年11月初旬以降で最高の出来だった。
 米労働省が発表した12月の総合インフレ率は、事前予想と一致する2.9%で、食品・エネルギーを除いたコアインフレ率は、前年比3.2%で前月より低下し、事前予想の3.3%を下回った。
 株式市場は一昨日のPPIと昨日のCPIという二つのインフレ指標が予想をわずかに下回ったことを好感し、上げ相場となった。
 10年債利回りは前日の4.787%から4.653%へ低下。
 しかし物価上昇率が若干改善したとはいえ、連銀が今月のFOMCで金利引き下げを行うとは考えられない。連銀は関税政策、減税あるいは不法移民の海外追放といったトランプ新大統領の政策が物価にどのような影響を与えるかを見守っている。
 WSJによると、金利先物から今年中に連銀が一度も利下げを行わないと予想する人は前日の26%から16%に減少し、複数回の利下げを予測する人は35%から50%に増加した。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

利下げ減少見込みなどで世界的な債券 売りが深刻化

2025年01月15日 | 投資
米連銀の利下げ見込みが減少していることや、財政赤字拡大でタームプレミアムが増加していることで、世界的に債券売りが深刻化している。タームプレミアムとは短期金利に対する長期金利のプレミアムで長期金利マイナス短期金利で示されることが多い。財政赤字の拡大は長期債の発行増に繋がるので債券需給の悪化予想から長期金利が上昇する訳だ。先週発表された 米国12月の雇用統計が堅調だったことから、 米連銀の利下げ見込みが後退し 債券利回りが上昇した。昨日発表された 米国の卸売物価指数の上昇率は 事前予想よりも低かったため、ダウとS&P500は上昇した。これは投資家の買いが ユーティリティや 金融 などに入り これらのセクターが値上がりしたためだ。 ただしハイテク 銘柄が多い ナスダックは 続落した。
債券金利の上昇は今年の相場見通しの難しさを示唆している。
米国の株式相場には次のような格言がある。As goes January,
so goes the year.
1月のパフォーマンスがその年全体のパフォーマンスを示すという格言だ。日本にはこの格言はない。敢えていえば、米国株相場が日本株相場を引っ張り回しているので、米国株の1月相場が日本株の通年のパフォーマンスを示唆すると言えるかもしれない。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本語ボランティアのお陰でTemuや2nd streetを知りました

2025年01月14日 | うんちく・小ネタ
 日本語ボランティアで教えている人の一人が中年のスリランカ人。諸事情あって苦労しながら日本語を勉強し、特定技能資格の取得を目指しています。
 彼はあまり経済的な余裕がないので、衣料品などをできるだけ安く買う努力をしています。少し前に「Temuで安全靴を買うけれど、自分は仕事で外出していることが多いので、宅配荷物を自分の代わりに受け取って貰えないか?」と頼まれ引き受けたことがあります。
 実はそれまでTemuという会社を知りませんでした。中国のオンラインショップで廉価でファッション、家電商品などを提供している会社ですね。
 彼が頼んだ2足の靴の料金は合わせて4.5千円程度。オンラインで注文を出してから5日ほどで届きました。商品について聞いたところ満足しているということでした。
 次に「防寒用のアウターが欲しいので、安い店はないか?」と聞かれたので、少し前に私の町にも出店してきた2nd Streetというリユースの店を紹介しました。私はここで買い物をしたことはないのですが、一緒に店に行くとそこそこお客さんが入っていました。
 Temuや2nd Streetですぐ買い物をするかどうか分かりませんが、物価高が続く中、選択肢が増えたことは間違いありません。日本語ボランティアのお陰ですね。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする