毎日のように新聞紙面を賑わすChatGPTに代表される生成型人工知能。
私はChatGPTの登場で生存領域が広がったのは文系人間ではないか?と感じています。そもそも現在のような高度情報社会において文系・理系という大学受験の受験科目による切り分けでいつまでもスキルを分ける方が変ですが、あえて陳腐化した分類を使えば、ChatGPTでメリットを受けるのは「ヒューマンスキル」の点でアドバンテージのある文系人間ということができると思います。
Excelを操作するマクロ(VBA)の作成を例に考えてみましょう。
かなりの人がエクセルのようなスプレッドシートを使って「アカウント名」「アカウント番号」「支払口座」「パスワード」「緊急電話番号」などを管理していると思います。
そこで「アカウント名」を入れると「パスワード」が返ってくるマクロを組むことを考えてみます。
ChatGPTを使うと「対話型マクロを使ってエクセルのある列の値を検索し、それに対応する同じ行の別の列の値を表示するマクロを記述してください 」と記述しました。
するとほぼ瞬時に以下のようなコードが生成されました。
エクセルのモジュールにこのコードを張り付けて一部修正すれば完成です。
実に簡単ですね。
ChatGPTはVBAだけでなくPythonのコードも生成します。
一般には文系人間には苦手と思われがちなコードの作成がとても簡単になったのです。
ではどのようなスキルが重要になったのでしょうか?
それはヒューマンスキルの中のコミュニケーションスキルです。
コミュニケーションスキルというのは、いかに自分の言いたいことを相手に伝えるか?という技術で、その中核は「キーワードの強調」「短いセンテンス」「大きな地図から小さな地図へ」などの上手な話し方、上手な文章の作成なのです。
これができるとChatGPTをかなり自由に扱えるのです。ChatGPTは文系人間の強い味方だと私は考えています。