昨日(6月12日)S&P500は40ポイント0.93%上昇して約1年ぶりに高値を更新した。市場では今週のFOMCで連銀が今月は政策金利の引き上げを行わないという決定を行うと予想する筋が多いようだ。
その予想は今日発表される5月がCPIが、インフレが順調に鎮静化に向かっていることを示すだろうという予想の上に立っている。
CNBCによると、ダウジョーンズのコンセンサスは先月の物価上昇率は年率換算4%と予想し、食糧・エネルギーを除いたコアインフレ率は5.3%と予想している。
2021年当初からの物価上昇率を見ると、常に全商品の物価指数がコアインフレ率を上回ってきたが、もし5月の物価統計で逆転が起きたとするとこれは一種のアノマリーだ。CNBCの記事は昨年はガソリン価格が急上昇していたが、今年は落ち着いているので、全商品の物価上昇率の方がコアインフレ率より低くなるだろうと解説している。
さて連銀が今月政策金利の引き上げを見送ったとしても、それが今後の利上げがないことを意味するものではないという見方は多い。