金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
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アマゾン、1億ドル投資して生成型AIレースに参入宣言

2023年06月23日 | デジタル・インターネット
 アマゾンは忙しい。米連邦取引員会から有料会員サービス「アマゾンプライム」に顧客の同意なく誘導していると提訴される一方、昨日は1億ドル投資して生成型AIレースに参入すると発表している。
 アマゾンの株価は昨日4%以上上昇している。これが材料になったのかどうかはわからないが。
 むしろスピード調整で少し値を下げていたハイテク銘柄に買いが入ったという話かもしれない。
 1億ドルの投資というと大きな金額に見えるが、600億ドル以上の現金を抱えるアマゾンにとってはそれ程のものではないだろう。
 ただし、生成型AIで先行するOpenAI・マイクロソフト連合やグーグルに後れを取っていてはいけないというアマゾンの気合は感じる。
 アマゾンは、クラウドサーバビジネスでは、マイクロソフトやグーグルを上回っている。高収益のAWS(クラウドサーバ)で資金を稼ぎ、それを投資に回して事業拡大を図ってきたアマゾンだが、生成型AIが今後大きな商流を生むと考え、マイクロソフトやグーグルに差をつけられ過ぎてはまずいと考えたのだろう。
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日本でも無料または安い月間料金で生成型AIを使うことができるので、私も利用を始めている。もっぱら使っているのはOpenAIのChatGPT(有料版)だが、今のところグーグルのBardより相当使い勝手が良いと思う。
 もっともこれは私の使用目的が、生成型AIの言語能力を活用するということにあるので、事実の検索ということになれば、BardあるいはChatGPTを組み込んだマイクロソフトのBingに軍配があがるかもしれない。
 いずれにしても昨年11月にChatGPTのデビューでレースが始まった生成型AIの競争はアマゾンの言葉は借りれば「まだ1万メートル競走の最初の3歩」に過ぎないともいえる。
 
 ただし投資の観点からあるいはビジネスその他の活動を効率化する観点から再生型AIを使い始めるのは悪くないと思う。
 セキュリティや著作権の問題、あるいは子どもの創造性を奪うのではないか?という点から批判される再生型AIだが、まずは自分で使ってみて、何ができて何ができないかを実感することが大事だと思う。

最近 "ChatGPTで「使える」日本語を学ぶ: 外国人の日本語学習"という本を
Kindleで出版しました。日本語学習でChatGPTをどう活用するか?ということにフォーカスしていますが、使えるプロンプト(命令文)の書き方の解説を力をいれています。
ChatGPTに関心のある方はお立ち寄りください。

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