天沢退二郎「四月の雨」(「文藝春秋」2018年09月号)
天沢退二郎「四月の雨」は短い。
何を感じる?
「四月の雨」は「四角い雨」? わからない。「四月」と「四角」は「四」の文字が共通する、ということしかわからない。だから「四角い雨」なのか。
アクアは「水」を指しているのだと思うが(何語を引用しているのか、わからない)、「アクア」と「雨」には、「四月」と「四角」のように頭韻がある。
「雨」と「安心」も「あ」の頭韻。
一方、「安心だ」「まだ」「雨だ」は「だ」の脚韻。
「雨が」と「これが」も「が」の脚韻。
ふーん。
音を楽しんでいるのか。
ても、楽しい?
私は最近の若い人のことばが苦手だ。どうも「音」が聞こえてこない。だから、こんなふうに「音」が聞こえる詩はそれはそれでいいのだが、でも、よくわからない。
この短さ(長さ?)では、「音楽」として響いてこない。
「読みやすい」というだけで、それが詩なのか、と言われれば、そうではないと言いたい気持ちになる。
この詩を読んで、感動して人っているのだろうか。
感動が詩にとって重要なのかどうかわからないが。
*
評論『ことばと沈黙、沈黙と音楽』を発行しました。190ページ。
谷川俊太郎の『聴くと聞こえる』についての批評をまとめたものです。
https://www.seichoku.com/user_data/booksale.php?id=168073455
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「詩はどこにあるか」5、6月の詩の批評を一冊にまとめました。
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オンデマンド形式です。一般書店では注文できません。
注文してから1週間程度でお手許にとどきます。
*
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(1)詩集『誤読』100ページ。1500円(送料250円)
嵯峨信之の詩集『時刻表』を批評するという形式で詩を書いています。
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(2)評論『中井久夫訳「カヴァフィス全詩集」を読む』396ページ。2500円(送料450円)
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2016年の「象徴としての務め」メッセージにこめられた天皇の真意と、安倍政権の攻防を描く。
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天沢退二郎「四月の雨」は短い。
アクアアクアアクア
雨だ 雨が降っている
四角い雨だ
安心だ、雨が
四角い雨だ
まだ暗い、まだ
四角い雨、安心だ、
四月の雨、これが!!
アクア アクア アクア!
何を感じる?
「四月の雨」は「四角い雨」? わからない。「四月」と「四角」は「四」の文字が共通する、ということしかわからない。だから「四角い雨」なのか。
アクアは「水」を指しているのだと思うが(何語を引用しているのか、わからない)、「アクア」と「雨」には、「四月」と「四角」のように頭韻がある。
「雨」と「安心」も「あ」の頭韻。
一方、「安心だ」「まだ」「雨だ」は「だ」の脚韻。
「雨が」と「これが」も「が」の脚韻。
ふーん。
音を楽しんでいるのか。
ても、楽しい?
私は最近の若い人のことばが苦手だ。どうも「音」が聞こえてこない。だから、こんなふうに「音」が聞こえる詩はそれはそれでいいのだが、でも、よくわからない。
この短さ(長さ?)では、「音楽」として響いてこない。
「読みやすい」というだけで、それが詩なのか、と言われれば、そうではないと言いたい気持ちになる。
この詩を読んで、感動して人っているのだろうか。
感動が詩にとって重要なのかどうかわからないが。
*
評論『ことばと沈黙、沈黙と音楽』を発行しました。190ページ。
谷川俊太郎の『聴くと聞こえる』についての批評をまとめたものです。
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注文してから1週間程度でお手許にとどきます。
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(1)詩集『誤読』100ページ。1500円(送料250円)
嵯峨信之の詩集『時刻表』を批評するという形式で詩を書いています。
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(2)評論『中井久夫訳「カヴァフィス全詩集」を読む』396ページ。2500円(送料450円)
読売文学賞(翻訳)受賞の中井の訳の魅力を、全編にわたって紹介。
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(3)評論『天皇の悲鳴』72ページ。1000円(送料250円)
2016年の「象徴としての務め」メッセージにこめられた天皇の真意と、安倍政権の攻防を描く。
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