おかしな言い方になるが、インターネットで韓国の新聞を読むように
なって、ずい分日本に詳しくなった。
韓国の日本関連の報道の質と量、あるいはカバー範囲は、
外国としての日本に関連する報道としては、おそらく世界でも群を抜いて
いるのではないかと思われる。
このブログでも折に触れて書いてきたことである。
今日、インドとパキスタンの間で40年ぶりに再開されることになった
ある国境列車に関連する韓国の報道を探しているうち、またもや
日本関連の記事に目を奪われてしまった。
結局、目当てとしていた印パ国際列車の韓国での報道記事を見つける
ことはできなかったが、思わぬところで興味深い日本関連の記事に
出会ってしまった。
`新나리타 이혼`日남성들이 떤다
「新成田離婚」におびえる日本の男たち
というヘラルド経済新聞の記事がそれだ。
「ヲタク」には直接、関わりのない話(?)ではあるが、ついつい全文に
目を通すハメとなった。
この記事を読みながら、「新成田離婚」だの「夫在宅ストレス症候群」
だの、日ごろ日本の週刊誌やスポーツ新聞を読む習慣のない
「ヲタク」には、目新しくもあり興味深くもある語彙を仕入れることが
できた。
一部韓国人の日本社会に関する旺盛な知識欲には、つくづく
驚かされるばかりだ。
今日の韓日翻訳練習の課題として取り組んでみた。
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`新나리타 이혼`日남성들이 떤다
「新成田離婚」におびえる日本の男たち
(ヘラルド経済新聞 2月17日)
정년퇴직 여행후 공항서 아내들에게 버림받아
定年退職後、夫婦で旅行に出かけ、空港で妻に捨てられる
`신(新)나리타 이혼`에 퇴직을 앞둔 일본 남성들이 전전긍긍하고
있다. 한때 부부가 신혼여행에서 돌아오자마자 이혼하는 사례가
많다고 해서 나리타(成田)공항에 빗대 `나리타 이혼`이란 말이
유행했다. 요즘엔 정년퇴직한 부부가 해외여행을 떠났다가
귀국하자마자 이혼하는 경우가 늘어 `신나리타 이혼`이란
단어가 일본 열도를 강타하고 있다.
「新成田離婚」に退職をひかえた日本の男性たちが戦々恐々の
状態だ。一時期、新婚旅行から帰国してすぐに離婚する夫婦が増え、
成田空港にちなんだ「成田離婚」という言葉が流行した。最近は、
夫が定年退職した夫婦が海外旅行に出かけ、帰国後すぐに
離婚するケースが増え始め、「新成田離婚」なる新語まで登場し
日本列島を揺るがす社会問題となっている。
실제로 일본 후생노동성이 펴낸 2004년판 인구 동태 통계에
따르면 결혼 20년 이상된 부부 가운데 약 4만2000쌍이 이혼한
것으로 조사됐다. 85년에 비해 배가량 늘어난 수치다. 특히
결혼 30년 이상된 부부의 이혼은 4배 가까이 급증했다.
実際、日本の厚生労働省がまとめた「2004年人口動態統計」に
よれば、結婚20年以上の夫婦、約4万2000組が離婚している。
85年に比べると2倍以上の増加ぶりだ。特に、結婚30年以上の
夫婦の離婚は4倍近く跳ね上がった。
일본에서 황혼이혼이 늘고 있는 원인으로는 대화 부족이 지적되고
있다. 남편의 경우 퇴직 후 갑자기 할 일이 사라지면서 아내에게
기대려고 하는 것은 당연한 일. 그런데 여성 입장에서는 집안에만
틀어박혀 지낼 남편에 대한 부담감, 즉 `부재택(夫在宅)스트레스
증후군`에 시달릴 수밖에 없다. 그런 과정에서 부부가 남편의 정년
퇴직을 기념해 여행을 떠났다가 여행 도중 사소한 일로 다투거나
상대의 몰랐던 흠까지 눈에 띄면서 갈등하다 결국 이혼까지
이르게 된다는 것이다.
日本で熟年離婚が増えている原因として夫婦間の対話不足の問題が
指摘されている。夫の場合、退職後急にやることがなくなり妻にたよる
ようになるのは当然のこと。しかし、女性の立場から見ると、家の中で
ごろごろしてばかりの夫に負担を感じるようになる(夫在宅ストレス
症候群)。そういう状況で、夫の定年退職を記念する夫婦旅行に出かけ、
旅行途中にささいな事でけんかしたり、それまで見えなかった相手の
欠点まで目に付き始め、葛藤を抱えたあげく、結局、離婚にまで至ると
いうものだ。
이에 따라 정년퇴직 후 갑자기 해외여행에 나서는 것은 위험하다는
경고까지 나오고 있다. 작가 니시다 사요코(西田小夜子)는 "신나리타
이혼이 확실히 늘고 있다"며 해외여행을 떠나기 전 당일치기 국내
여행이라도 다녀오면서 `워밍업`을 하는 것이 필요하다고 조언했다.
こうした状況を受け、定年退職後、急に海外旅行に出かけるのは危険
だとの警告まで出されている。作家の西田小夜子さんは「新成田離婚が
確かに増加している」と述べ、海外旅行に出かける前に国内の日帰り
旅行にでも出かけ「ウォーミングアップ」する必要があるとアドバイスする。
일본에서는 48년을 전후한 베이비붐 시기에 태어난 이른바 `단카이
(團塊) 세대` 샐러리맨이 2~3년 후 무더기로 정년퇴직한다. 남편들이
대거 퇴직하면 그만큼 이혼 건수도 늘어날 공산이 크다. 전업주부인
경우 남편의 노령후생연금도 절반을 차지할 수 있기 때문에 이혼을
뒤로 미루는 현상까지 나타나고 있다고 한다.
日本では1948年前後のベビーブーム期に生まれた、いわゆる「団塊
世代」のサラリーマンたちが2~3年後、大量に定年退職を向かえる。
夫たちが大量に退職すれば、その分、離婚数も増える可能性が高い。
専業主婦の場合、離婚後も夫の年金の半分を受け取る権利がある
ため、離婚を夫の退職までのばす現象まで生まれているという。
(終わり)