風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

ナツァグドルジ

2006年10月25日 | UBから
オペラ ナツァグドルジ作 「悲しみの三つの丘」を見に行きました。

この日は、ナツァグドルジの生誕100年の日を記念して、オペラの開演でした。
土曜日でも日曜日でもないので、何かあるのかな、しかも6時半と開始時間もいつもより1時間半も遅いなぁと思いながら、友達と行きました。

オペラ座の入り口に,見なれた顔の俳優が扮装をして立っており、兵隊の格好をした俳優も、ドアの前に陣取っています。
そして、観客になるはずの人たちが中に入れてもらえず大勢集まっています。その列に加わって待っていました。

そのうち最初の俳優がマイクを持って何かしゃべり始め、100と言う数字が聞き取れました。
オペラ座の階段に道を明けなさいという指示に、ずいぶん素直に素早く人々が反応しました。
しばらく待っていると、黄色のシティータクシーに乗った人が乗り付けました。
それぞれ正装をして、楽器を持った人たちが、次々到着する黄色い車から降りてきます。
拍手 拍手!
いつも一番前の席で見るので、オーケストラ ボックスの中にいる顔なじみの人たちです。
やがて、オペラの扮装をした俳優たちが続々到着し始めました。

記念の日の特別な演出でした。
これがハリウッドなら、この階段に赤い絨毯が敷かれ、到着する車は、リムジンであったりするのでしょう。

今日の演目は、モンゴルの作家の書いたモンゴルのお話ですから、その観客のほとんどはモンゴル人です。
今日は、二階席まで一杯でした。
友達の知り合いの馬頭琴つくりの男性が、招待客として来ていました。
オーケストラや俳優の家族、音楽関係者が数多く招待されている様子でした。

結婚を間近かに控えた幸せな恋人が、横恋慕した王様によって引き裂かれるのですが最後は彼女を取り戻しハッピーエンドと言うお話です。
最後のシーンは、モンゴルの結婚式です。

ご馳走が並べられ、馬乳酒の大きな器が配られ、相撲も行われます。
圧巻は、オルティンドー男性歌手によるオルティンドー、そしてオルティンドーの大合唱です。
民族衣装を着て、盃を持ち心地よい音色にこちらまで酔いました。

今日のもう一つの趣向は、4幕のそれぞれの主役級の演者4人が変わりましたので、都合16人で演じられました。
1幕目は、新人さんだったようで、モンゴル人独特の心地よい歌声ですから、眠ってしまいました。
このまま、最後まで眠りながら見るのかと思っていたら、2幕目からは、眠るどころではありませんでした。

モンゴル語の理解はまったくできないのですが、俳優の声の演技から伝わってくるものが有って、とても楽しめたのです。
言語の脳の部分ではチンプンカンプンでも、魂の深い部分で理解していると言う感じでした。
今日は特別な日ですから、役者さんも心をこめた演技だったのでしょう、そして、二度目の観劇ですから、より理解できたのかもしれません。

王様の側めたちが、彼女の恋人への気持ちを変えさせようと手を変え品を変え説得する場面は、モンゴル語の「~~シュウ」と言う語尾が、とても生きていたように感じました。
その側めたちの衣装はと言うと、日モ件p展の絵の通りです。
ほっぺに小さめの赤い丸の頬紅と30センチ以上も長い袖のぶらぶらががとてもかわいいのです。
こんないい作品なのですから、モンゴル人だけでなく外国人ももっとたくさん見に来るといいのに。
こんな演出が有ると知っていたら、せめて、オペラ座の外の写真を撮ったのですがあいにくカメラを持っていきませんでした。
明るいときに、外の看板がきれいになったというので、撮りに行きたいと思います。

        29日(日)夫と散歩がてら撮ってきました。
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