惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

風船蔓

2015-11-10 21:10:28 | 日記・エッセイ・コラム

 植物はたくさんの実をつけて種を作り、全部、育つと大変なことになるのですが、そこは競争の激しい自然界のこと、だいたいがなんとか生き延びるぐらいの数を保つようになっています。
 毎年、緑のカーテンにしているフウセンカズラにしても、1株からとれる種は数百にもなるでしょうか。お猿さんのような可愛い模様があったりするので、毎年、なんとなく収穫してとってあります。
 蒔くのは、そのうちの3~4粒。残りの大部分はそのまま残ることになります。年を経るにつれ、その数も増えてゆく。

 ――ということで、プラスチック製のボトルに溜まった種を見て、「どうしようかなあ。何か使い道はないのかなあ」と思ったりしていたのでした。

 今日、仕事の合間に居間に行くと、家内が小さな袋を縫っています。
 「何つくってるの?」と訊くと、「おじゃみ」という返事。お手玉のことです(田舎の高知では「おじゃみ」なのです)。
 ただし、袋はなんとか作っても、中身をどうしていいかわからないというのです。

 「小豆がいちばんだけど、高くてもったいないし、数珠玉でもいいけど、ないのよねぇ」とのこと。
 そこで思いついたのが、前記のフウセンカズラの種。
 「軽くて具合悪いかもしれないけれど」と、持ってきてみると、「これ、ぴったり!」というではありませんか。

 というわけで、持って行き先に悩んでいた夫と、おじゃみの中身を探していた妻の思惑が合致して、見事に5個のお手玉が出来上がったのでした。めでたし、めでたし。


貧乏性

2015-10-02 21:02:09 | 日記・エッセイ・コラム

 昨夜は新宿の居酒屋で「一の日会」。12人のオールドSFファンが集まって歓談しました。
 いつもは混んでいる店ですが、昨夜は爆弾低気圧で悪天候が予想されていたせいか、わりとすいていました。
 でも、解散して帰宅する頃は雨も降らず、雲間から月が覗いてました。

 そのかわり――というわけではないでしょうが、未明の午前4~5時頃は風雨ともに強く、雷鳴が轟き渡りました。何度も目が覚めちゃったよ。

 今日はよく晴れて、庭でひと仕事。

 野菜の苗をつくる際、「あまり良くないやつは捨てればいいや」と思って少し余分につくります。この秋も、白菜とイチゴ、それぞれ2株ずつ余分が出ました。
 でも、それが捨てられないんですね。ダメでもともとと思って、とりあえず育ててみたくなってしまう。

 ということで、白菜とイチゴの土をまた調合してしまいました。植えても鉢を置く場所がないんだけどなあ……。
 つくづく貧乏性だと思います。

 夕方、駅前まで散歩。
 工事中だったパルコの駐車場・駐輪場が完成し、使用できるようになっていました。
 駐輪場はビルの2階。旧甲州街道に面したエレベーターで上がるか、右奥の通路を入って、ゆるやかな斜路を登るようになっています。斜路の右端にはレールが設置してあって自転車を載せると2階まで上がってゆくようになっています。
 3時間まで無料、以降は10時間ごとに100円。精算機は駐輪場の北端、旧甲州街道寄りのところに設置されてます。

 これまの臨時パルコ駐輪場として使われていた、新甲州街道近くの路面駐輪場がどうなっているのか、ついでに偵察してみました。
 駐輪場のままではありますが、12時間ごとに100円の課金で、常時有料となっていました。
 駐輪場が増えるのは良いことではあります。


羊羹畑

2015-09-10 21:08:24 | 日記・エッセイ・コラム

 南北に細長く連なる雨雲が関東中央部にかかって雨がとめどなく降り続けました。鬼怒川など、決壊して大変な被害に。
 先日、NHKスペシャルでもやってましたが、本当に極端な気象現象が続発するようになりました。

 昨夕につづいて、今日の夕方も当地では西日が射し、東の空に虹がかかりました。
 見晴らしのよいところで眺めようと家を出ましたが、狐の嫁入りのような雨が降ったりして、雨宿りをしているうちに虹は消えてしまいました。

 橋の上から見た、野川の夕暮れ。もう少し前には、空が金色に輝いて本当にきれいだったのですが。

 明日からはようやくお天気が回復するとか。
 滞っていた庭仕事にかかれそうです。白菜の苗を夜中に齧る虫がまた出てきました。早く、植えつけるようにしなくては。

 どうでもよいことですが、朝、変な夢を見ました。

 山腹の畑で羊羹が育っているのです。茶畑のような感じの細長い畝に、巨大な羊羹が艶々と輝いています。
 私は手に持ったスプーンでその表面をこそげ、食べながら歩いてゆきました。
 とそこへ、畑の持ち主らしい老人が出現。見つかっては大変! 私は必至で逃げだしました。

 特に羊羹が食べたいわけではないと思っているのですが……。


遠花火

2015-08-22 20:47:13 | 日記・エッセイ・コラム

 暑さがもどってきて、最高気温 32.9℃(隣町アメダス)。

 プール(屋外に限る)に行きたいけれど、我が街の市民プールは花火大会会場に隣接していて今日・明日とお休み。
 で、隣町の武蔵野市営プールまでバイクで出かけました。距離にして7キロあまり、片道15分程。

 ここは屋外と屋内、両方のプールがあって、7月から9月初めまでは屋外でも泳げるのです。屋外プールは井戸水を使用しているそうで、水温調節もしているようですが、それでも水が冷たい。体が冷えるので、暑い日には快適です。
 もうひとつ、ここで嬉しいのは、端っこに飛び込みスタート練習コースがあること。高さのあるスタート台を使うのではなく、水面すれすれからの飛び込みになりますが、頭から水に飛び込めるのは爽快。存分に楽しんできました。

 夜は花火大会を自宅2階から見物。まっすぐ南、約2キロの空低く、打ち上げ花火が広がるのが見えます。



 今夜は多摩川下流の二子玉川でも同時に花火大会だったらしく、そちらの花火も、東南方向の屋根の彼方に、ほんのわずかですが、見ることができました。

 夏を送る花火大会。賑やかで、終わった後には寂しさが漂ってきます。


ほらあの人

2015-08-16 20:24:23 | 日記・エッセイ・コラム

 「ホラーの人」じゃありません。よくある、人の名前が出てこなくなる状態。

 昼過ぎ、北大路公子さんのエッセイを読んでいる時でした。「夕日の沈むビーチで、夫のコーイチ(日系三世)とビールを飲み……」などという妄想を書き連ねているところで、あ、この「コーイチ」はあの俳優さんのことだ、と思いました。北大路さん憧れの男性なのです。
 で、その俳優が佐藤浩市さんであることは、わりとすぐ思い出せた。同時に、佐藤浩市さんの父親のことも思い出したのですが、その名前が出てこない。顔は思い浮かべることができる。年がいってからの「魁偉」といいたいような容貌も、若い時の、佐藤さんそっくりの二枚目の顔も、浮かんでくる。でも、名前が……。

 「佐藤」じゃないんだよなぁ。違う姓で、なんか、こう、堂々たる名前だったんだけど。
 イライラするので、家人ところへ行って「ほらあの人――」と訊いてみようかとも思ったのですが、それも癪なので、なんとか自分で思い出そうと努力しました。
 数分おきに考えつづけたものの、出てきません。もし出てきたら、今度は忘れないように「佐藤浩市」と結びつける連想法も考えておこう、などと対策も立てようとしたのですが、肝心の名前が……。

 2時間あまり経った時でしょうか。台所のストッカーの上に何かを置いた時、ひょいと「三国連太郎」が出てきました。努力してもダメで、何でもない時に、思い出せるんですね。何がどうなっているのやら。

 対策は立てました。「佐藤」の「さ」から「3」という数字を思い出し、そこから「三国」とつなげればいい。そういうことにしてありますが、さて、次回、同様のことがあった時には功を奏しますかどうか。