夕方、市民プールに行くと、いつも一緒になる高齢のご婦人が「もう上がります」と早々に引き上げる態勢。
「どうしたんですか?」と訊くと、「プールが温かすぎて泳ぐ気になれない」とのこと。
屋外の市民プールの水は、少しずつ入れ替わってはいるものの、基本的に「日なた水」状態。このところの好天続きで、ずいぶんと水温が上がっています。40度まではないにしても、ぬるいお風呂のお湯ぐらい。火照った体を冷やす効果は薄いのです。
ひと雨来れば、水温も下がるんですけどね。
〈遊歩人〉8月号が出ました。担当の新刊紹介欄で次の4冊を取り上げています――
- 立川談志(聞き手:吉川潮)『人生、成り行き――談志一代記』(新潮社)
- 立川談春『赤めだか』(扶桑社)
- 石原藤夫『発明特許の日本史――礎石を置いた高橋是清と高峰譲吉の人生』(栄光出版社)
- 佐野眞一『甘粕正彦 乱心の曠野』(新潮社)
田舎に帰り、土曜日お通夜、日曜日お葬式というつとめを果たしてまいりました。
いつまで元気でいるのかとあきれていた(本当に元気で、最後までスキーや自動車の運転を楽しんでいたのです)伯父が、92回目の誕生日を前にして力尽きてしまいました。
おんちゃん、あの世でもあんきにおりよってねぇ。
で、お通夜の日には赤塚不二夫さんが亡くなられていた。享年72。
「おそ松くん」以前の日本のお笑い系のマンガは「滑稽漫画」とか「爆笑漫画」とかいったような言われかたをしていたんじゃなかったかな。絵で読む落語みたいなのも多かったのです。
そんな中でギャグマンガと呼べる作品を発表し始めたのが赤塚さんでした(あと一人、石森章太郎さんの「テレビ小僧」を忘れるわけにはいきませんが)。
このところ、机の脇には文庫本の「レッツラ・ゴン」が置いてあって、時々、手にとっていたのですが、この作品は本当に凄い。もう、やぶれかぶれとしかいいようがない。
ギャグを追究して行き着いたのが『レッツラ・ゴン』で、これをやったから「もういいや」と言われていたとも聞いています。
こんなことやっていたら、体も精神もボロボロになっておかしくないと思ってしまいます。ギャグの世界に深入りするのは、本当に恐ろしい。それをやった赤塚さん、あなたは真に偉大な冒険家でした。ご冥福をお祈りします。
日当たりのよい芝生や空き地によく咲いています。花の付き方は面白いし、色も綺麗なので人気のある野草。手持ちの図鑑には「日本の野生ランでこの種だけは絶滅の恐れがない」とあります。
マニュアルフォーカスのない私のデジカメではピント合わせが至難でした。マクロモードにしても、ピントが背景の方へいってしまいます。指を添えたりして、あれこれ奥の手を使いました。
〈小説推理〉8月号が発売になりました。担当のSFレビュー欄で次の3作を取り上げています――
- クリストファー・プリースト『限りなき夏』(古沢嘉通訳、国書刊行会)
- ジェフ・ライマン『エア』(古沢嘉通・三角和代訳、早川書房)
- ジェイムズ・P・ホーガン『黎明の星〈上・下〉』(内田昌之訳、創元SF文庫)
ゴミの吸い取り口にあるパワーブラシが回らなくなっていたのですが、修理伝票を見るとパワーブラシには手をつけておらず、サクションパイプや内筒(ないとう)を交換したとあります。本体と吸い取り口を繋ぐ部分のどこかに異常があったのでしょう。
修理費1万円弱。高いけれど、家族の一員が復帰したようで嬉しい。
今日の野の花はスズメノカタビラ。どこにでも生えている正真正銘の雑草であります。
これは道路の端っこ、排水口の隅にたまったわずかな土に根を張っていました。実にたくましい。
イネ科イチゴツナギ属の一年草。イチゴツナギ属の草は世界中に数百種あって分類が難しいのだそうです。