惑星ダルの日常(goo版)

(森下一仁の近況です。タイトルをはじめ、ほとんどの写真は交差法で立体視できます)

アブラムシ

2019-11-10 20:42:29 | 生きもの

 昨日は日記が更新できませんでした。
 大阪では眉村卓さんのお葬式。遠く離れた当地からご冥福をお祈りしました。

 一昨日、ハクサイダニか? と書いたミニ白菜の「粉のような虫」ですが、デジカメで撮った写真を見てみると、アブラムシでした。
 この時期のアブラムシはモモアカアブラムシ、もしくはニセダイコンアブラムシが多いそうですが、果たして何アブラムシでしょう。

 写真には色々な世代のアブラムシが写っています。
 中央右のやや褐色がかった成虫。肢が6本あるので、ダニではないとわかったのです。

 その左側にいる、黒い斑点のある大きな個体は「幹母」と呼ばれ、これも成虫です。体内にマトリョーシカのように孫・ひ孫・ひひ孫と名何世代もの仔を宿していて、幼虫をどんどん産みます。まわりにいるサイズの小さなアブラムシは、そうした幼虫が誕生して、さらに幼虫を産んだのではないでしょうか。


腹広蟷螂

2019-09-13 21:33:28 | 生きもの

 昨日、書いたように、スイカの蔓がすっかり枯れてしまいました。今日はその片付け。
 狭いところで栽培するため蔓は垂直にネットに絡ませています。それを丹念に取り除き、ネットも支柱も外して……。

 とやっていると、ハラビロカマキリと出会いました。それも2匹。
 1匹は支柱にぶらさがって、獲物を捕らえていました。

 犠牲になったのはカメムシのようです。これからゆっくり食事をするのでしょう。
 じっとしてくれているのでステレオ写真でも大丈夫かと思ったのですが、右の前肢が大きく動いていました。見苦しくてすみません。

 しかし、夏の間ずっとこのあたりにいて、害虫を減らしてくれていたんですね。カマキリに感謝。
 卵はどこに産むのかな。来年の春まで、大事にしてやらなくては。


亡骸

2019-08-29 20:57:05 | 生きもの

 午後、家の人が庭の入り口にハチの死骸があるのを見つけました。
 見に行ってみると、まだアリもたかっていなくて、死んでからそんなに時間が経っていないように思えました。

 たぶん、これがベランダに巣を作っていたアシナガバチなんでしょうね。キイロスズメバチ?
 めったにない機会なので写真を撮らせてもらいました。

 昨日、巣から離れた後、庭の入り口の木あたりにとまっていたのでしょうか。
 そして、今日、力尽きた?

 庭の隅に埋めてあげたいと考えています。


動物

2018-05-16 21:24:40 | 生きもの

 読書をしながら、「動物」についてぼんやりと考えていました。

 「動物」とは何か?
 「動く生きもの」だと、直感的に思います。まあ、例外がないわけではないでしょうが、運動能力をもつのが「動物」で、これに対抗する概念が「植物」。
 「動物」と対比するなら「静物」となりそうですが、西洋の「アニマル」「プラント」を移植したのだから、文句をいってもしょうがない。

 では、なぜ「動物」は動くのか?

 長く生きてきて、この問いに到達したのは、たぶん今日が初めてだと思います。
 で、すぐに思いついた答が「餌をとるため」。これでいいのかな。

 動物は自分では栄養を作れないので、外部からエネルギーとなる有機物を取り込まなければならない。具体的にいえば、他の生きもの、もしくは、生きもののなれの果てを摂取しなければならない。

 植物が動かなくてすむのは、自分で栄養を生み出すことができるから。あるいは、栄養のもととなるものに付着しているから。
 あと必要な、日光と空気、それに水は、その場で調達できるのでしょう。できなかったら、即、死ぬ(枯れる)しかない。

 いずれにせよ、動かない植物がつくりだす有機物が、まわりまわってすべての動物を生かしてくれているのだ。

 植物なしに地球上の動物は生きてゆけないことはわかっていましたが、そのことと、動物が「動く」こととを結び付けて考えたのは、これが初めてでした。

 67年近く生きてきて、うかつなことであった。もしかしたら自分はバカではないかと思いました。


バクテリオファージ

2017-11-30 21:33:27 | 生きもの

 ヒヨドリ対策に着手。

 そろそろスナップエンドウの種蒔きなので、芽生えをヒヨドリに食い荒らされないようにしておく必要があります。
 やつらは必ずエンドウの芽を狙ってくるのです(キッパリ!)。
 種の入った袋にも「本葉展開まで鳥害に注意」とあります。

 ポットで苗を育てるつもりなので、ポットを入れる箱を用意。そして、その箱をネットで覆うことに。
 太めの針金をアーチ状にして「屋根」の骨格をつくり、その上にネットを張りめぐらしました。
 これで、ヒヨドリも手が出せまい。

 以下は、ジェニファー・ダウドナ『CRISPR(クリスパー)――究極の遺伝子編集技術の発見』(櫻井祐子訳、文藝春秋)を読んでいて驚いたことのひとつ。

 この本に書かれている遺伝子編集技術「CRISPR―Cas9」は、細菌を食らうバクテリオファージから身を守るために、細菌自身が発達させた免疫機構を利用したものですが、話の過程でファージと細菌の戦いが大変なものであることをさらっと書いてあります。
 それによると、「地球上には細菌よりも、それを感染させるファージの方が多く存在」していて、細菌よりもひとケタ上の数――つまり10倍ものファージが存在する。そして、「海中だけをとってみてもファージによる致死的な感染で毎日全細菌の40パーセントが死んでいる」というのです。
 多細胞生物以上に激しい生存競争が、細菌など単細胞生物においても繰り広げられているのですね。

 当然のことなのかもしれませんが、言われるまで、考えてもみませんでした。
 こんなにも厳しい生き残り競争の結果が、今の地球の生態系なのかと思うと、感慨がまた新たになります。命があるってことは、それだけで大変なことなんだ。