午前10時より渋谷区の代々幡斎場にて竹内博さんの告別式。
竹内さんは特撮映画研究家。怪獣オタクといっても失礼には当たらないかと思います。
私は古典SF研究会でご一緒させてもらいました。お持ちの資料の中から写真を貸してくださったり、私が興味をもちそうなものを譲ってくださったり。一方的に恩恵を受けるのみの関係でした。
静かで、深い知識をお持ちの方、という印象です。裡にたぎる情熱はただならぬものがあったのでしょう。
今日の告別式には、友人、仕事仲間などが集まりました。およそ80人ぐらいだったでしょうか。
親族も、僧侶もいません。映画『ゴジラ』の音楽が流れるなかで、最期の日々の報告があり、皆で花をたむけてお別れしました。
世に出された書物やレコードは素晴らしく、貴重な資料も生前にしかるべきところに寄贈なされたようです。
こんな言いかたをしていいかどうかわかりませんが、みごとなオタクの生きざまだったのではないでしょうか。享年55。合掌。
ステレオグラムは今日、夕方の空の雲。立体視することで、遠近がきっちりと出ました。