朝、起きるとアメリカのトランプ政権がパリ協定からの離脱を表明していました。
と、同時に、卓球世界選手権男子シングルス2回戦で、張本智和選手が水谷隼選手を破ったとのニュースも。
情けない思いと素晴らしい驚きとがごった混ぜになった寝起きでした。
午後、グーグルが公開したアルファ碁対アルファ碁の対局記録をぼんやり眺める。
ルールを知っているぐらいのヘボ碁打ちなので詳しいことはわかりませんが、こりゃ面白い。
戦いをほっぽり出して、まるで無関係に見えるところに打ってみたり。かと思うと、後にはその手が効いてきたり。
たぶんこれは、一手ごとに全体の局面を判断しているからなんでしょうね。人間だと、部分的な戦いが起こると、一段落するまではそこに集中する。しかし、その途中の手は、局面全体から計算すると、最大価値ではなかったりするのではないでしょうか。
別な言い方をすれば、AIは、部分的なストーリーを追わずに、全体のバランスを眺めている。
人間とAIの思考方法の違いが少し見えたような気がします。
とはいえ、これも元は、人間の思考の積み重ねから抽出した最善の着手なんですよね。AIの考えが特殊というより、人間の方が、その時々の自分にとらわれて、最善の手を思いつくことができないと考えた方がいいように思います。
AIを他山の石として、我々の思考方法を客観視できるのではないでしょうか。