野川沿いの遊歩道を歩いている時、手摺りに白いハエトリグモがいるのを見つけました。
メスジロハエトリのメスで間違いないと思います。よく見ると、左側の脚が2本しかない。事故にあったのか、それとも鳥にでも齧られたのか。
しかし、動きは敏捷で、しきりに何か漁っています。小さなダニでもいるのでしょうか。次々に捉えているようで、時には空中に跳び出して、栞糸でぶら下がったり。
クモの旺盛な食欲について、〈日経サイエンス〉8月号のコラム「クモのとんでもない食事量」で読んだばかりなので、興味深く観察しました。
他にもクモはいないかと見てみると、割とすぐそばに小さな緑色のクモがいました。
体長は3ミリもあったでしょうか。8本の脚のうち、前側の2本が長く、大きく広げてポーズをとったりします。
もっと写真を撮ろうとデジカメを向けていると、このクモ、ふわりと空中に舞い上がったのです。そして、そのまま風にのり、川面の方へ飛んでいってしまいました。
写真では見えませんが、ポーズをとりながら、お尻から糸を出していたのでしょうね。伸ばした糸が風をとらえ、十分な浮力を得た瞬間に手摺りを離れ、飛び立ったものと思われます。
空を飛び、どこまでゆくのでしょうか。餌の多い草地に着くことを期待しているのかな。
このクモの種類はわかりません。カニグモの仲間?