昨日、西沢渓谷を歩いていて、同行していた家人が見つけ、「これ、面白い!」と目を輝かせたのがこれ。
割と日当たりの良いところの花崗岩の表面にへばりついた地衣類です。灰色の地衣が広がり、表面からピンクの小さなお椀のようなものが盛り上がっています。お椀には柄がついていて、キノコのようにも見えます。直径3ミリぐらいかな。
どうやらこれは子器で、胞子を形成し、ばら撒くためのものらしい。新しいうちは明るいピンクで、古くなると黒っぽくなるようです。
地衣類は、菌類と藻類が共生している生命体。
菌類が藻類に棲みかを与え、藻類は光合成した養分を菌類にわけてやるといいます。
子器を形成するのは菌類で、その子器がばら撒く胞子からは、当然、菌類しか発生しませんよねえ。
新たに発生した菌類は、その場で、自分に合った藻類を確保するのだとか。
一方の藻類も胞子で増えるようですが、シダの胞子のように空中を飛散しているのでしょうか。
菌類と藻類がそれぞれどうやって出遭うのか、うまくイメージできません。
まだまだ、よく知らないことが多いなあ。紅葉狩りに行って、そんなことを実感しました。